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民主党は２９日夜、代議士会を開催し、平成２０年度予算案、予算関連法案および税制関連法案の審議が尽くされないまま、衆議院本会議で強行採決を行うことに対して両院議長のあっせん案を与党が一方的に破ったとして、一致団結して闘って行くことを確認した。
鳩山由紀夫幹事長が挨拶に立ち、道路特定財源での審議で明らかになったこととして、「１０年間で５９兆円の予算を要する根拠がきわめてずさんな計画であることが明らかになった」と指摘すると同時に、「まだこれから審議をしていかなければならない状況と認識している。年金の問題やイージス艦事故の責任問題も未だに明らかになっていない」と隠ぺい工作、虚偽答弁が繰り返されている与党の政治姿勢に対して、「あまりにもけしからんと」切り捨てた。
さらに鳩山幹事長は、「国民の皆さんもまだまだ審議をすべきとの声の中で、平成２０年度予算案を衆議院本会議で与党が強行採決することは、『徹底した審議を行なった上で』という両院議長のあっせん案を完全に反故にした」と一方的にあっせん案を破った与党の責任は極めて大きいと怒りを露にした。
最後に鳩山幹事長は、「いよいよ国民の皆様方が望んでいる政治が始まる、今日はそのスタートの日」と位置づけ、「民主党が日本の政治を変える夜明けが来たという想いで全力を尽くす」と気勢を上げた。
続いて岡田克也予算委員会筆頭理事が挨拶を行い、与党議員の質問について、「自民党議員の質問能力のなさと民主党議員の素晴らしい質問力の差を感じた。いつでも我々は素晴らしい政権を担当できると確信した」と力強く語った。
次に菅直人代表代行が挨拶に立ち、「今回のこの暴挙が両院議長のあっせん案を一方的に与党が破ったということを、あらゆる場面で国民の皆さんにしっかりと訴えていく。これからは、１０年間で５９兆円の道路計画をこの政権に任せるのか否かを問う展開にしていく」とし、４月解散、５月総選挙の実現に向けた意気込みを語った。
最後に山岡国対委員長が、「予算委員会をはじめとする各委員会での審議に全員が参加し、頑張ったことに心から感謝する」と述べた。さらに、「衆議院は参議院に予算案が送られる中で一里塚を残した。これからも衆参一体となっての国会を進めて年度末を迎え、解散・総選挙に追い込んでいこう」と、一致団結して国民のための政治を実現するため、全力を尽くしていくことを拍手で確認し代議士会を締めくくった。
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