民主党はじめ、共産、社民、国民新の野党4党は5日午後、国会内で、後期高齢者医療制度廃止を求める緊急集会を開き、健康弱者・高齢者いじめに反対の立場で、取り組むことを確認しあった。
山田正彦『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣が開会の挨拶に立ち、経過報告として後期高齢者医療制度廃止法案の野党共同提出について語った。お年寄りの孤独死や75歳以上の被扶養者に対する保険料徴収の問題点にも触れた上、「一緒に、何としても(制度を)廃止したい」と表明した。
鳩山由紀夫幹事長は民主党を代表して挨拶、「野党4党が共同してこの法律をつぶさなければならないという思いだ」と表明した。与党が保険料徴収の半年間凍結を決定したことを挙げて「『凍結』は溶けてしまえば元の木阿弥に戻ってしまう。徐々に深く入り込むいつものやり方は断じて認めるわけにはいかない。根こそぎこの法律をつぶさねばならない」と強調した。
地域からの悲痛な叫びも紹介し、「政治の恐ろしさを痛感する。財政の厳しさを、弱者やお年寄りの方にしわ寄せさせるのは政治ではない。この思いのもと、断固お力をいただきながら、野党4党協力して、このような滅茶苦茶な法律が本当に実現されないギリギリのところで何とかくい止めたい」と語った。
集会ではアピールを採択し、「がんばろうコール」で制度廃止に向けて意気を上げた。
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