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2008/03/13
【衆院本会議】武藤氏に過剰流動性招いた反省なし 中川NC財務相が日銀総裁人事に反対討論
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 13日午後の衆議院本会議で日銀正副総裁人事の同意案件が議題となった。中川正春『次の内閣』ネクスト財務大臣は、武藤敏郎氏の総裁、伊藤隆敏氏の副総裁については不同意とする旨の討論に立った。白川方明氏の副総裁については同意とした。

 中川議員は、武藤氏総裁昇格案への反対理由として「1985年のプラザ合意以降、日本がバブルに突入し、それが崩壊する過程に議論が及ぶ中で、当時の財政、金融政策に対する反省が武藤氏にはない。実際にはアメリカからの圧力で、バブルにつながる過剰流動性を、日銀は財務省とともに起こしてしまった」と指摘、財務次官まで務めミスター財務省といわれた武藤氏の政策判断の誤りと、主体性の欠如に言及した。また、日銀の国債買い切りオペレーションをこれからも継続するという武藤氏の方針について「その判断は日銀トップにふさわしくない」と断言した。

 伊藤氏については、その持論であるインフレターゲット論からもふさわしくないとした。

 中川議員はまた、福田首相に参議院での与野党逆転の現実を理解するよう求めた。「法案や人事案件は、一切の修正を受け付けず強行採決で通してしまうという、従来型の与党独裁型の国会運営をしていく限り、国会が行き詰ってしまうことは、火を見るより明らかだ」と批判した。その上で「日常生活に関わる多くの問題については、与野党のコンセンサスが必要。法案の修正や野党政策の丸呑みなど、これまでとは違った与党の対応を」と求めた。

 武藤氏、伊藤氏の人事案件は与党の賛成多数で同意、白川氏は与党、民主、社民、国民新の賛成多数で同意となった。

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