菅直人代表代行は13日午後、党本部にて定例記者会見を行った。
菅代表代行ははじめに、自らが本部長を務める民主党道路特定財源・暫定税率問題対策本部の過日の勉強会を受け、同日昼過ぎ、道路建設コストに関する調査チームが視察のため英国へ出発したことを報告。これまで造られたものを含め、「道路を造るコストが適正だったか否か、議論していく中で大変参考になるのではないか」と述べ、その成果に期待を寄せた。
次に、日銀正副総裁人事案の採決について、一部メディアで報道されている自民党・伊吹幹事長の「参議院で先に採決したのは憲政史上の汚点」との発言を取り上げ、「本当に伊吹幹事長の言葉だとしたら、憲法、法律を全く理解していないと言わざるを得ない」と痛烈に批判。今の憲法は二院制であり、「議院内閣制」、「国会内閣制」であり、国会が行政の長を決める仕組みになっていることを改めて説明、「日本では、議会、国会が国民に代わって総理大臣を決めるシステムであり、それだけに国会は、行政、内閣に対してより大きな責任と権限を持っている」とその意義を説き、「国会は国権の最高機関である」という憲法の意味を解釈した。それにもかかわらず、伊吹幹事長の発言は、「行政のことは行政でやる」との意味を含んでいる可能性も示唆、「憲法、法律の構造を知らないのか、捻じ曲げて解釈だといわざるを得ない」と指弾した。
そのうえで、総裁及び副総裁は両議院の同意を得ることは、日銀法で定められていることにも言及、参議院を冒涜するような伊吹幹事長の発言に対しては、与野党を超えて参議院の各議員からは抗議があってしかるべきではないか、との見解を述べた。
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