財務金融部門会議は21日午後、新銀行東京への400億円の新資本投入をめぐり、今までの金融庁、日銀の監督、検査がどうであったかをヒアリングした。
冒頭、大畠章宏『次の内閣』ネクスト金融担当大臣が挨拶、石原知事のツルの一声で、400億円を追加出資して経営継続と言うわけにはいかないと指摘、国民・都民が納得できるようにしていきたいと述べた。
会議では、都議会民主党の田中良幹事長から都議会での取り組み報告を受けた後、ヒアリングが都議、国会議員からの金融庁への質問、回答方式で進められた。
都議からは、金融庁が新銀行東京を認可した理由、今まで検査に入らなかった理由などを明確にするよう質問が出された。
言を左右にして明確な答弁を避ける金融庁に対して、「金融庁としての責任を全うしていない。預金者保護、金融秩序維持が金融庁の仕事」(田中良幹事長)と、厳しい非難の声が上がった。
下条みつ衆院議員も「400億円の追加で本当に立ち直るのか。税金が投入される」と指摘、今後金融担当相も含め追及する構えを示した。
最後に、大畠衆議院議員は「金融庁が新銀行東京と連携を取っていたことは明らかになった。共同責任が都と金融庁にある。判断指標を示さずに都議会は判断、結論を出せない。金融庁は、400億円で消火できるのか、それを見極めねばならない」と表明。今後、衆議院の財政金融委員会などで、金融庁の責任と、400億円の追加資本で新銀行東京が立ち直るのか、金融庁としての判断を明らかにするよう求めていくと結んだ。
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