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2008/03/24
【参院予算委】再発防止へ事故原因と責任追及分けるべき 犬塚議員
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 犬塚直史議員は、参議院予算委員会での外交・防衛に関する集中審議で24日午後質問に立ち、イージス艦「あたご」の衝突事故に関して、再発防止を徹底するには、事故原因究明と責任追及を分けるべきと主張した。

 冒頭、犬塚議員は、神奈川県横須賀のタクシー運転手刺殺事件に関して、脱走兵は日米地位協定の枠外になるのではないかと質した。高村外務大臣は、枠内であると答えた。

 イージス艦「あたご」の事故については、防衛大臣や副大臣に連絡も報告もせずに海上幕僚幹部が航海長を呼び、事情聴取したことを指摘、「シビリアンコントロール以前の問題。これで組織を掌握していると言えるのか」と質した。福田首相は「否定するものはない」と認めた。

 犬塚議員はまた、その際メモをとったかどうかを質問し、石破防衛大臣は「走り書きはある」と答えたものの、証拠となるようなものではないとした。

 犬塚議員は、防衛省の調査について「中間報告で7人の処分が出ている。処分が前提では、本当の話が聞けない」と指摘。再発防止のためには、事故原因の究明と責任追及は分けるべきだと主張した。石破防衛相は「ご指摘を踏まえて検討する」と答えた。

 さらに犬塚議員は、艦全体として見張りが適切でなかったとの報告があることについて「どうして適切でなかったのかを追及すべき」とした。石破防衛相は「あたご特有のものか、海上自衛隊全体のものか。教育・訓練を含めて検証、議論が必要」として、海上自衛隊全体の体質である可能性を示唆した。

 犬塚議員は最後に、防衛省の兵器調達の問題を取り上げ、会計制度を整備するよう求めた。

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