小沢一郎代表は25日午後の定例記者会見で、与党からの道路特定財源をめぐる修正協議について、「不修正協議。後はゆっくり話しましょうという先送り」と批判した。
これは与党が、「道路特定財源の暫定税率は維持、予算の修正には応じず、税制関連法案の3月31日までの通過、特定財源の一般財源化の方向で税制抜本改革のなかで話し合い」との内容を修正案としていることを指したもの。
また、小沢代表は、「話し合いを民主党が拒否していることは事実に反する。話し合いはあらゆる機会にやっていきたい」として、協議そのものは否定しなかった。
福田首相が「国会のことは分からない」と発言していることについては、「そう確かに発言しているのなら」とした上で、「内閣総理大臣は議院内閣制の下で、与党のトップ。最終的な仕切りをしなければならない。国会がどうなっているか分からないとの発言は『分からない』」と批判した。
また、「昨年の7月にどういう事態が生じたかが分かっていない。マスコミも。55年のなかでの参議院与野党逆転ではない。自民党に対抗し得る野党が存在し、一院が野党のコントロール下にある。『ねじれ』というが、それは国民に対する冒とく。この国会によって国民にとっていい結果がでている。行政の仕組みの腐敗も明らかになってきた」として、今回の修正協議をめぐる与党の態度、首相の対応を批判した。
さらに、熊本知事選に触れ、「推薦候補の落選は残念だが、組織の強化につながった。我が党に対する国民の期待は参議院選の時と変わっていない。この結果を総選挙につなげるようにしたい」と語った。
その上で、「衆議院山口2区補選は国政選挙。総選挙の前哨戦。何としても勝利したい」と決意を述べた。
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