山岡賢次国会対策委員長は28日午前、社民、国民新の両党の国対委員長とともに首相官邸を訪れ、町村官房長官に対して、27日に福田首相から示された道路特定財源を2009年度から一般財源化するなどとした新提案の真意等を再確認する意味で3点について申し入れを行った。
申し入れ後に記者団に応えて山岡委員長は、与党に対して与野党国会対策委員長、政調会長会談を呼びかけてきたことを報告。それに対して、大島自民党国対委員長が本日28日朝の段階で、「つなぎ法案の結論を出さない限り、協議はできない」との拒否回答があったことを明らかにし、そうした与党の姿勢を受けての官邸への申し入れであるとした。
山岡委員長は協議開催に向けた野党の迅速な対応は、28日の首相の「修正協議を行ってほしい」との発言を受けて対応したものであることを重ねて説明したうえで、「私どもはすぐお応えして(協議を)やろうと思ったのに、与党が総理のご発言とは別な理由でおいでにならなかった」と指摘。そうした事態を踏まえて、申し入れの第一として、(1)首相の意向と異なる行動をする与党の姿勢を首相自身がよく認識してほしいと求めた。
また、修正協議については首相が求める以前からむしろ野党側が積極的に数回にわたって申しれを行ってきた経緯があると山岡委員長は説明したうえで、そうした点からは「総理がいう『与党から申し入れがあって応じないのは野党ではない』という事実を認識して、今後、国民のみなさんに誤解を与えないように発言してほしい」という点を申し入れの第二番目として要請した。
さらに、第三としては首相はテレビ会見を通じて新提案を発言してはいるものの、野党側に対してその提案内容を何ら正式に示していない点を山岡委員長は指摘。正式な公式文書を取りまとめて野党側に示し、きっちりと政党間協議ができるような形を整えてほしいとの求めを第三番目の申し入れとして提示した。
山岡委員長は町村官房長官とのやりとりのなかで、「審議拒否ならぬ協議拒否を続けられていては、総理のご意志に対して自民党が対応しないのではやりようがないのではないか」と釘を刺したことも明らかにした。
協議開催に向けては明日29日も与党に対して積極的に働きかけていく考えで、11時に野党が集まって与党に呼びかけ、協議の席への与党の出席を待つことになる。
|