ニュース
ニュース
2008/04/16
「ねんきん特別便」緊急支援法案、国民年金過払い還付法案を衆議院に提出




 民主党は16日午後、衆議院へ「ねんきん特別便」緊急支援法案、国民年金過払い還付法案(下記ダウンロード参照)を提出。長妻昭『次の内閣』ネクスト年金担当大臣、山田正彦ネクスト厚生労働大臣、山井和則同副大臣、内山晃、郡和子両衆院議員が揃って法案を提出した。

 提出後の会見で、長妻ネクスト年金担当相が各法案の概要を説明。巨額の税金を投入して消えた年金記録の持ち主とみられる1030万人に送付された「ねんきん特別便」は機能しておらず、抜けている記録やヒントを示すようにという民主党の提案も受け入れないまま発送されており、政府の対応は後手後手にまわっていると指摘した。

 緊急支援法案はこうした民主党の提案を法案化したもので、記録が抜け落ちた期間や会社の種別などを明記して特別便を再送するとともに、社会保険庁の解体までに送付対象者を訪問または電話で照会するとしている。国民年金過払い還付法案は、国民年金に任意加入して納付した保険料が満額に達した後も、年金額には反映されない保険料を払い続けた人に対し、過払い分を返還する内容。

 長妻ネクスト年金担当相は、法案の提出で追及は終わりではなく、国政調査権の行使も視野に入れて今後も年金記録の問題について厚労省を追及すること、部門会議でも引き続きお困りの方からヒアリングする考えを述べた。

 なお両案の正式名称はそれぞれ、「基礎年金番号を用いての把握がされていない年金個人情報に係る本人の特定に関する調査の実施等に関する法律案」「国民年金の任意加入被保険者であった者が納付した超過分保険料の額に相当する金額の還付のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案」。
ダウンロード
PDF 「ねんきん特別便」緊急支援法案
PDF 国民年金過払い還付法案
PDF 2法案概要
記事を印刷する