鳩山由紀夫幹事長は20日午後、小宮山洋子『次の内閣』ネクスト文部科学大臣と共に山口・下松市内の各所でミニ集会を開催。地元支援者宅で直接声の届く距離での集いなど、文字通りアットホームな雰囲気で行われ、参加者は大きくうなづきながら2人の話を熱心に聞き入った
小宮山ネクスト文科相ははじめに、「自民党もかつてはいいことをしてきた」と前置きしたうえで、長期政権によるしがらみ、癒着の構造が蔓延している実態を指摘、この構造を根っこから断ち切る必要性を訴えた。これに関連して、道路特定財源、ガソリン税等の暫定税率をめぐる問題は、国土交通省による道路利権、「中央集権の最たるものである」との見解を明示。天下りを含め、予算配分の在り方、税金の使い方を正すため、政権交代で民主党がリードする「国民の生活が第一」の政治を実現する決意を述べた。
鳩山幹事長は、この選挙戦において与党候補者が国民の最も関心事である(1)ガソリン税等の暫定税率、(2)後期高齢者医療制度――の2点についての今後の対応について明言を避けていると問題視、「正直に話して真価を問うべきであり、そもそも話すと不利になるような政策は(最初から)行うべきでない」と、その姿勢を批判した。
長期高齢者医療制度については、戦後の日本の復活のため汗をかいてきた75歳以上の世代に対して信じられない仕打ちだとして、その廃止に向けて徹底的に戦っていく考えを改めて強調した。
道路問題に関しては、様々な負担が生活を直撃している中で、ガソリン代の下がりは国民にとって大きな意味があると分析。福田首相が物価上昇に関して「しょうがない」と発言したことにも言及し、国民生活に鈍感な首相の資質に疑問を呈した。
最後に鳩山幹事長は、この選挙は単なる山口2区の選挙ではないと指摘。この国のか
たち、ムダ遣いの構造はこのままでいいのか否かを、日本国民の代表として判断をしてほしいと求めた。
|