トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2008/04/23
国民の立場に立った政権確立へ 代表、代行、幹事長揃って決意の演説 山口
記事を印刷する





 小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長は23日午後、山口県光市内で三役揃いぶみの街頭演説会を開催。新党日本の田中康夫代表も駆けつけ、政権交代により「国民の生活が第一」の政治を実現しようと訴えた。雨の中にもかかわらず集まった約2500人の聴衆は大きくうなずきながら真剣な眼差しで話に聞き入り、お互いの傘をよけあい、3幹部の顔が見えるように場所を譲り合うなど、温かい光景が繰り広げられた。

 最初にマイクを握った田中代表は、「光市から希望の光を発信しよう」と切り出し、中央搾取の利権政治から生活密着、地域還元福祉の政治を実現しようと呼びかけた。

 菅代表代行は、道路特定財源の国土交通省のムダ遣いの実態を改めて指摘。まずは暫定税率を廃止し、25円下がった中で何ができるかを議論すべきだと主張。道路特定財源の一般財源化、揮発油税等の暫定税率廃止により「霞が関のムダ遣いをやめさせる突破口にする」との考えを述べた。
 
 後期高齢者医療制度については「白紙に戻して考え直すべきである」と表明。そのうえで、税金の使い方を見直し、医師不足など医療の在り方を含めて議論していく必要性を主張した。

 また、過日の小沢代表との党首討論の中で福田首相が「何をやっていいかわからない」となどと語ったことを取り上げ、首相としての資質を問題視。「日本を立て直すため、民主党に政権を任せてほしい」と呼びかけると、集まった人々は「頑張れ」「頼むぞ」と口々に声援を送った。

 次に鳩山幹事長は、尊敬する三木武夫元首相の「人生には晴天の友と雨天の友と2種類の友がいる」という言葉を紹介。激しい雨にも関わらず集まった多くの人々に謝意を示し、「一緒に大きな志をもって晴天に導いていこう」と呼びかけ、民主党の政治、政策への理解と支援を求めた。

 また、後期高齢者医療制度に関して、自民党が「余計な不安を煽っている」と民主党批判をしていることに言及し、「消えた年金記録問題のときと同じである」として、実態隠しを目論む姿勢を指弾。「国民の生活、気持ちを一番に考えながらその声に応えるために戦っていくことを誓う」と語った。

 最後に小沢代表は開口一番、雨の中、そして多忙な中、集まった多くの観衆に対して心からの感謝の意を述べた。そのうえで、年金、医療、道路問題については全て「政治家、官僚が国民生活、権利を無視したやり方をやってきた結果である」との見解を明示。「その理由はひとつ、長期政権の驕りである」と述べ、民主主義国家でありながら半世紀以上もひとつの政権が続いているのは日本のみだとして、自民党政権による弊害を指摘した。

 「国民の生活に目を向けない政権の奢りは正さなければならない」と小沢代表は重ねて表明。「国民の立場に立った政権をつくる決意に燃えている」と述べると、盛大な拍手が沸き起こった。

 演説会には奥村展三総務委員長代理(役員室担当)、赤松広隆選挙対策委員長、佐藤泰介財務委員長、津村啓介、篠原孝両衆院議員、室井邦彦、喜納昌吉両参院議員らも応援にかけつけ、明治維新の志士たちのこころざしを受け継ぎ、山口発で政治を変えていこうと呼びかけた。  

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.