菅直人代表代行は23日夜、岩国市内で行われた集会に出席、本物の地域活性化の実現のため、政権交代が必要だと訴えた。
菅代表代行は、衆議院山口2区補欠選挙について「税金の使い方を正すための突破口である」との認識を明示。道路特定財源問題で明らかになった国土交通省によるムダ遣いをはじめ、税金を国民の手に取り戻すとの決意を述べた。
また、「地方から元気な日本をつくっていこう」と述べ、民主党の農業再生プランを紹介。米作のみならず小麦、大豆等の生産農家も生活できるよう、戸別所得補償で農業経営を支えていく制度であると説明した。これに関連して林業、漁業についても言及し、「道路を造っても若者が故郷に帰って来なければ地域は活性化しない」として、農林水産業の再生によって地域を活性化させ、若者がふるさとで安心して子どもを産み、育てられる仕組みを作っていく考えを強調。「民主党に政権を任せて本物の日本の地域活性化政策をやらせてほしい」と呼びかけると、会場からは賛意を示す大きな拍手が沸き起こった。
赤松広隆選挙対策委員長は、政治の課題となっている(1)道路問題(2)年金問題(3)医療問題――の3点を列挙。こうした問題を考えたとき、現在の自公政権に任せておいていいのか、イエスかノーかをしっかりと意思表示してほしいとの見方を示した。
そのうえで、大学卒業後に運送会社に就職、昭和49年、オイルショックという社会情勢の中、ガソリン税等の暫定税率が導入された経緯を説明。しかし、現在においてはもうその役割を終えたと指摘し、暫定税率を維持し続けたことにより無駄な公共事業が横行したとの見方を示した。
暫定税率廃止により「地方が一番必要とすることを自分たちの意思によってできる仕組みをつくる」と表明し、地方主権の実現を目指している考えを示し、「中央集権か地方分権かが問われている」と語った。最後に「夢と希望が与えられる政治に変えていきたい」との決意を述べ、民主党の政策への理解と支援を求めた。
集会には約2000人が参加、立ち見がでる大盛況となった。
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