簗瀬進参議院国会対策委員長は25日午後、国会内で定例の会見を行い、同日開催された参議院本会議での与党の対応や「思いやり予算」に対する党の考え方などについて、記者団に語った。
はじめに、同日開かれた参議院本会議での与党の対応について、「かつての責任政党であった自民党は、確実に崩壊の過程を歩み始めた」と所感を示した。
その理由として与党が参議院本会議で、動議を発動したにも拘らず、多数の欠席者がいたことに言及し、「本来動議を出す側は何としても動議を通そうとするのだが、いったい何なのだろうか」と半ば呆れた口調で述べた。本会議では総務および財政金融委員会に付託されている法案に対して中間報告を求める動議を発動した。
さらに簗瀬委員長は、同日午前開会の参議院本会議で「思いやり予算」(在日米軍駐留経費負担)の採決が行われ、野党の良識によって否決されたことについて、「党内でも十分議論を尽くした、非常に重要な法案の採決であった」と感想を述べ、「日米関係の基本的な考えは認識しつつも、健全かつ緊張感のある友人としてのパートナーシップを築いていかなければならない」と語った。また米軍基地で働く人たちの立場も踏まえた形での新たな対応を求めていくことになった。
最後に民主党の議員立法が今週5本程度提出されたことから、今後の議員立法の提出、審議日程などの見通しを問われた簗瀬委員長は、「一刻も早く、国民の民意を問う解散総選挙に追い込み、国民に対して分かりやすく我々の政策を伝えられるような姿を見せていく点から議員立法は効果的である」との見解を表した。
さらに簗瀬委員長は、「民意を問う瞬間が刻一刻と近づいている。だから議員立法の提出ならびに審議もさらに拍車をかけていく」と意気込みを語った。
|