菅直人代表代行は26日夜、山口県岩国市内で街頭演説を行い、「本当の民主主義、国民の立場に立った政治を取り戻そう」と力強く表明。通りには約150人の聴衆が集まり、熱い声援を送った。
菅代表代行は、薬害肝炎、消えた年金記録などの問題を取り上げ、自公政権の官僚主導の体質を指摘。「今の政治は政治家、大臣が、納税者や国民の代表ではなく、役所の代表になっている」として、そのことが民主主義のネックになっているとの見解を示した。そのうえで、「政治家が役所ではなく国民の代表となることで行き詰まった日本を改革する道が見えてくる」と述べ、政権交代で「国民の生活が第一」の政治を実現する必要性を強調した。
また、後期高齢者医療制度に言及、3月までは本人はわずか1割負担であった人間ドックの受診料が、全額負担になった例を紹介。国民健康保険加入時には自治体が9割を負担していたものが、同制度導入により75歳以上の人は強制的に脱退、後期高齢者医療制度のもとでは全額負担が強いられるようになったと、お年寄りいじめの制度を厳しく批判。制度の白紙撤回を求める意向を述べ、そのためには山口から政治を変えていくことが不可欠であるとして、民主党へのより一層の支持、支援を求めた。
菅代表代行は多くの人々と固く握手、「頑張って」、「応援してるから」など熱い声援と拍手を送られ、その思いをがっちりと受け止めた。
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