両院議員総会が、30日午前国会内で開かれ、ガソリン税などの暫定税率復活、増税のための衆議院での再議決を徹底して阻止する方針を承認した。
冒頭、鳩山由紀夫幹事長が、衆議院山口2区の補欠選挙の結果によって民意は明らかであるとした上で、「国民の不満、不安は高まっている。年金、道路、医療の問題でさらに政府を追及し、その先に衆議院の解散・総選挙を求めていく。本日、与党は暴挙を行おうとしている。一致団結して行動していただきたい」と、衆議院での暫定税率関連の5法案の再議決を阻止しようと訴えた。
続いて、27日に行われた衆院補欠選挙で見事に勝利した平岡秀夫衆議院議員が万鳴の拍手のなかで登壇し、選挙応援への感謝の辞を述べ、「延べ334人の議員の皆さん、大勢の本部職員の皆さん、秘書の皆さんにも応援に入っていただいた。おかげさまで2万1944票差で勝利することができた。政権交代への大きな流れを作りたいとチェンジ日本を掲げた」と語った。山口という8人の総理大臣を選出した県で、与党は総がかりの選挙を展開し、投票率も補選では最高の69%だったことを報告。その上で、与党側から「この選挙結果は民意を反映していない」といった発言が相次いでいる点を取り上げ、「民意を反映していないというのなら解散すべき。これからが本番。政権奪取まで頑張っていきたい」と力説し、解散総選挙に臨み、政権交代を実現しようとの意欲を表明した。
また、山岡賢次国会対策委員長は、本日30日の大きな流れについて報告、「再議決は参議院はいらないということ。憲法最大の精神は民意の反映であり、再議決は憲法の精神に反する憲法違反。民主政治を無視したもの」と、再議決阻止へ衆参一体となった闘いを呼び掛けた。
川端達夫議院運営委員会筆頭理事が、本日の議会の流れを説明、暫定税率関係の法案を参議院がみなし否決したものとする動議を採決するための本会議、関連法案の再議決のための動議を採決するための本会議が開かれること、みなし否決の再議決は56年ぶりであることを報告した。
菅直人代表代行は、「(政府・与党は)2.6兆円の増税をしようとしている。この増税は、国土交通省と道路族という放蕩息子のムダ遣いを許す小遣いといえる。阻止に向けて衆参一体で闘い抜く」と檄を飛ばし、輿石東参議院議員会長も、「山口2区の結果は、一つ目に選挙は勝たなければならないこと、二つ目には党は団結してなければならないこと、この二つを教えてくれた。参議院は衆議院と一体で闘う」とあいさつした。
最後に、芝博一参議院議員の発声で、頑張ろうコールを三唱し、再議決阻止を誓い合った。
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