菅直人代表代行は8日午後、党本部の定例会見で、道路整備財源特例法改正案の審議と農業者戸別所得補償法案の委員会否決などについて語った。
冒頭、明日9日の参院財政金融委員会・国土交通委員会連合審査会で、福田首相出席のもと道路整備財源特例法改正案に関する集中審議が行われることに言及。10年間で59兆円を特定財源として道路に使う法案と首相の一般財源化方針の整合性を質すとともに、建設コストなど道路に関するムダの問題をしっかり議論してもらいたいと期待を寄せた。
参院で採決が行われる理由については、反対の意思を明確にするためとの見解を示し、今後の展開に関しては、地方整備局の視察や制度の抜本改革の法案作成などを挙げた。
民主党が提出した農業者戸別所得補償法案の委員会否決については「もともとここまで審議が延びたこと自体が問題」と指摘。与党による法案の否決は、今までの失敗した農業政策の継続を意味し、農業を続けられない状態に追い込んでいくものだとして、「自民党の農政がまさに農民を切り捨てにする農政であることを自ら明らかにした」と強調した。
このほか、ミャンマーのサイクロン被害者へお見舞いを述べ、緊急支援をしっかり行うべきだと指摘した。また水島裕元参議院議員の訃報に言及、弔意を示した。
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