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2008/05/09
質疑を通じて参院の意志を明確に示す決意を表明 輿石参院会長
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 民主党・新緑風会・国民新・日本は9日午前、国会内で参議院議員総会を開催。道路整備費財源特例法案についても衆議院3分の2の再可決を目論む与党の暴挙に対し、毅然として「09年度からの道路特定財源を一般財源化」を目指すとする首相方針との矛盾点を突いていくことを確認した。
 
 挨拶に立った輿石東参議院会長(代表代行)ははじめに、衆議院山口2区補欠選挙における全党一致した協力に、御礼を述べた。

 次に、道路特定財源の暫定税率を復活させる税制改正法案が先月30日、衆議院本会議で3分の2の議席をもって与党が再可決したことに言及。さらに与党側は13日にガソリン税などの税収を、今後10年間、道路整備に充てるとした道路整備費財源特例法案についても再可決して成立させる見通しであるとして、再三にわたり暴挙を繰り返す与党の姿勢を厳しく批判し、「二院制が問われる」と危機感を述べた。そのうえで、参議院の存在意義を主張するためにも参議院としての意志を明確に示す必要性を強調。同法案が「来年度から道路特定財源を一般財源化する」とした福田首相の方針と矛盾することを改めて指摘、福田首相出席のもと行われる財政金融委員会と国土交通委員会の連合審査会での締めくくり質疑、およびその後の財政金融委員会での討論と採決でしっかりその矛盾点を突いていく方針を語った。

 また、参議院で可決された農業者戸別所得補償法案が衆議院に送付されて同日の衆議院本会議で採決され、否決される見通しである点にも触れ、「初めての出来事であり、ここにも参議院の意志がある」と表明。昨年の参議院選挙で示された民意に応えるため一致団結していく決意を述べ、協力を求めた。

 続いて、衆議院山口2区補欠選挙で見事当選を果たした平岡秀夫衆議院議員が挨拶、多くの方々の支援に対して心よりの御礼を述べた。

 平岡議員は、今回の補欠選挙は、自身の失った議席を取り戻すための選挙であると同時に、昨年の参議院選挙で与野党逆転を果たしたその流れを次期衆議院選挙でも実現するための道筋をつくっていくためのものであったとの見解を明示。「山口2区から日本を変える。チェンジ日本!」のスローガンを掲げ選挙戦を闘ってきたと振り返った。また、選挙戦では(1)ガソリン税などの暫定税率廃止(2)消えた年金記録(3)後期高齢者医療制度――の3つの問題への有権者の関心の高まりが最終盤の追い風になったとしながらも、基本的には参議院各議員の応援が大きかったと分析。重ねて謝意を述べるとともに、来る衆議院解散総選挙での政権交代実現に向けてさらなる力強い支援をと呼びかけた。

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