鳩山由紀夫幹事長は、9日午後の定例会見で、内閣提出の国家公務員制度改革基本法案を「ザル法」と指摘、「天下りゼロ、官民格差ゼロ、中央省庁の既得権ゼロ」という考え方に基づき、対案を準備して議論に臨むとした。
国家公務員制度改革基本法案は、9日午後の衆議院本会議で審議入りした。鳩山幹事長は「政府が大変苦労の中で出してきた法案だが、正に『ザル法』と言わずして何と申し上げようか」とコメント、公的に天下りを許す内容は断じて認める訳にはいかないとした。
公務員制度改革を行うにあたっては、「天下りゼロ、官民格差ゼロ、中央省庁の既得権ゼロ」を当然求めると主張。天下り天国を野放しにしてきた結果、日本社会に蔓延している様々な問題を解決するためにも改革は急務だが、「3つのゼロ」を基本に、しっかり対案を用意して頑張りたいとした。
後期高齢者医療制度を廃止する法案の提出については、政策協議で野党4党の考えをすりあわせ、すでに制度が始まっていることも踏まえて、作業を進めると表明。サイクロンによるミャンマーの死者数にも言及、軍事政権による人権侵害の問題は大変大きく、色々言いたいことがあるが、まずは人命の尊さを大事に考えるよう軍事政権に求めると語った。
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