2008年「女性議員ネットワーク会議」総会・研修会が、11日午後から2日間の日程で開かれ、鳩山由紀夫幹事長が全体会の冒頭に挨拶した。
鳩山幹事長は、地方議会や国会の女性議員の数を増加させるための民主党のこれまでの取り組みに言及、「21世紀は女性の時代、女性性の時代」という言葉も紹介して、各分野で力を発揮するよう求めた。
道路整備費財源特例法改正案への対応に関しては、道路特定財源を一般財源化して予算が配分されてこなかった分野へ重心を移す重要性とともに、福田首相の方針と法案の矛盾点を指摘した。国が地方へ財源を交付して、地域が使途を考える仕組みが必要であり、「地域主権」の世の中を作る方向こそ、国民一人ひとりが主役になる政治を作ることになると主張。一般財源化によって、財源を握る手が国土交通省から財務省に移るだけでは満足できないとした。
後期高齢者医療制度については、年齢や医療の内容、健康状態で差別をするという、信じられないような制度を一刻も早く廃止しなければならないと強調、まずは他の野党と共に制度を廃止させるとした。その後の対応については、国民の理解を得ながら財源の手当てを見出して結論を得たいと語った。
鳩山幹事長は「皆さま方にさらに活躍していただくことで、この国をより魅力ある日本に変えることができる」と活動を奨励して挨拶を締めくくった。小宮山洋子男女共同参画推進本部長代理も挨拶に立ち、ネットワークの強化と支援に向けて頑張る決意を述べた。
2007年度の活動報告では、ブロック世話人が、自治体議員選挙結果と各ブロックの活動を説明、続いて高島陽子長野県議が民主党W&S基金の利用状況について語った。さらに、解散総選挙の候補者擁立に関する党本部の方針と『次の内閣』大臣への女性議員登用の現状などについて小宮山本部長代理が説明に立ったほか、井戸正枝兵庫県議が民法772条改正の取り組み状況を報告、男女共同参画に関する岩手県議会、品川区議会の活動例が紹介された。
2008年度の活動方針案、会議アピール案を小森雅子船橋市議が提案した後、出席者が意見交換を行って全体会は終了した。馬場裕子東京都議が司会を務めた。
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