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2000/02/23
【衆院予算委】年金行政のでたらめぶりを批判=上田清司衆院議員
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 衆議院予算委員会の一般質疑で23日、民主党の上田清司衆議院議員が質疑にたち、「銀行の中小企業への貸し出し実績を見ると、昨年後半は毎月前年度比を割り続けている。貸し渋り対策として銀行に公的資金を投入しておきながら、金融再生委員会は実態を把握していないのではないか」と指摘した。

 これに対し越智金融再生委員長は、「融資しても返してもらえない企業には貸せない」などと「貸し渋り」を正当化するような発言をしたものの、「各行の状況をヒアリングして調査する」と答弁。

 さらに上田議員は年金福祉事業団が13年間にわたって年金基金を運用した結果、約1兆8千億もの赤字を出した問題に言及。「運用を委託している信託銀行など金融機関のうち、実績の悪い会社ほど高い運用手数料を取っておりこれほどおかしな話はない。厚生省は年金改革関連法案で年金の自主運営を可能にしようとしているが、こうした現状でまともな運営ができるのか」と追及した。

 厚生省の矢野年金局長は、「実績の悪い企業には追加財源を回さないことにした」と述べ、厚相も「自主運用のあり方は省の外郭団体内に設置された年金資金運用研究センターで考えたい」と答弁したが、上田議員は「運用できていない銀行に毎年運用を任せていることが問題だ。それにこのセンターは運用を委託された各銀行から出向者を受け入れており、こうした癒着は犯罪ではないか」として、厚生省の年金行政のでたらめぶりを批判した。

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