岩國哲人国際局長は21日午後、東京・北品川のミャンマー大使館を訪れ、フラ・ミン駐日大使と会談した。
岩國局長は、党の「ミャンマー・サイクロンおよび中国・四川大地震災害対策本部」の岡田克也本部長からミャンマーのタン・シュエ国家平和開発評議会議長にあてたメッセージを大使に手渡した。その上で、サイクロンによる被災者や遺族の方々へのお見舞いを伝えるとともに、災害救援の実績を積んだ日本や各国の人的な援助を積極的に受け入れるよう要請した。
これに対しフラ・ミン大使は、支援物資の受け入れに加え、国連などの国際機関や周辺のASEAN諸国、各国のNGOとも連絡を取りながら、人的支援を次第に受け入れていることを強調。日本のNGOの活動についても具体的な団体名をいくつか示しながら、その迅速な活動ぶりに謝意を表明した。
さらに岩國局長は「ミャンマー側から国際社会に具体的な要望を示した方がよい」と提案。大使は「ヤンゴン国際空港で救援物資を飛行機から降ろすための機材がなく、すべて人力に頼り時間がかかり、受け入れと被災者へのボトルネックになっている」と述べ、前日に高村外相と会談した際にも要請したことを紹介した。
会談は約30分にわたって行われた。最後に岩國局長は、亡くなられた方々への心からの哀悼の意を重ねて伝え、「こういう災害を通じてミャンマーと日本の人たちの気持ちがもっと近くて温かいものになることが、亡くなられた方々への最大のお見舞いだと私たちは思っている」と述べ、大使館を後にした。
なお、民主党からの義援金200万円は、ミャンマー国内で活動する日本のNGOに送り、現地の被災者への支援に直接役立ててもらう。
|