日本ミライズ社の宮崎(*)元伸前社長(山田洋行元専務、防衛装備品の調達を巡る汚職事件で贈賄罪で公判中)に対する証人喚問が、22日午後の参議院外交防衛委員会で行われた。自民党、公明党は証人喚問を撮影、録音することを認められないとして、委員会に出席せず、審議拒否した。
まず、北澤俊美委員長(党副代表)が宮崎証人を喚問。北澤委員長は、久間防衛大臣、社団法人「日米平和・文化交流協会」の秋山直紀専務理事と宴席を設け、米軍のグアム移転に関する説明を受けたかどうかを質した。宮崎証人は「記憶にない」と答えた。
さらに、「政界工作費として合計40万ドルが企業に出されたというが真相は」と質した。宮崎証人は、秋山さん側にコンサルタント料として払ったことを認めた。
また、北澤委員長は、福岡県苅田港に遺棄された毒ガス弾の処理事業で、秋山氏の依頼で1億円を支払ったことはあるかを質した。宮崎証人は、「暴力団への対応があり、対策費として出している」と証言し、認めた。
北澤委員長は、最後に「防衛装備は信じられない高額、全くの言い値ベース。自衛隊、防衛省との商売は甘くおいしいものだったか。国と国民を裏切るもの。契約の不備を是正するためにも反省を」と迫った。
宮崎証人は、「黒字を出すのは不可能、前商社的」と開き直った。
*「崎」は、正しくは大の部分が立。
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