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2000/02/24
金融機関に「検査がきつかったら言ってくれ」越智金融再生委員長が問題発言
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 民主党の上田清司議員は、24日開かれた大蔵委員会で、越智金融再生委員長が2月19日に栃木県内の地方銀行幹部らが出席した講演会で、金融監督庁や日銀による検査・考査が厳しければ、自分に相談にくるよう促す発言していたことを明らかにした。

 上田議員が入手した越智委員長の講演の録音テープによると、越智委員長は19日の自民党の蓮実進議員主催の会合で、栃木県内の金融機関関係者約40人を前に講演。

 その中で、今年4月から金融監督庁に監督権限が移管され、集中的な検査が実施される予定の信用組合に関して、「検査の仕方できついことがあったら、またどんどん、直接仰せ下さい。あるいはここにお集まりの皆さん、蓮実さんにどんどん言って下さい。書類かなんかが渡してもらったら、彼が私のところに来たら、最大限考慮しますから、それは。」と発言。さらに、「危うくなってからでは救いようがない。早めに言ってほしい」とも述べ、検査によって不健全な経営内容が明らかになりそうな場合には手心を加え、検査結果をねじ曲げると受け取れるような発言をした。

 上田議員は「不見識な発言だ」と追及。これに対し、越智委員長は「検査に何か問題があれば言ってくれという意味だった。実情をよく知っておく必要がある」などと顔をこわばらせながら弁明した。

 上田議員とネクストキャビネットの岡田克也財政・金融大臣は同日夜、国会内で記者会見を開き、「辞任に値する問題発言」(岡田大臣)、「委員会質疑のなかで、首を洗って待てと言ってある」(上田議員)と述べた。鳩山代表も同夜この問題にふれ、「辞めてもらわないと困る」と述べ、辞任を求めていく考えを明らかにした。民主党はこの問題を本日の予算委員会や大蔵委員会で厳しく追及している。

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