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2000/02/25
「委員長失格だ」「信頼失う発言」原口・枝野両衆院議員が越智氏と対決
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 民主党の原口一博衆院議員は25日午前の予算委員会分科会で質問に立ち、越智委員長に対し「『最大限考慮する』との発言は、地位を利用して金融監督庁の検査・考査に手心を加えるという趣旨であり、委員長失格だ」と辞任を強く求めた。しかし、越智委員長は「自分には個別金融機関の検査についての権限はない」などと辞任を拒否。

 このため枝野幸男衆院議員は重ねて、「金融監督庁長官の人事権をもつ金融再生委員長が、なぜ個別の検査に権限がないと言えるのか」と追及。越智委員長は「人事権をもってはいるが、権限を及ぼすかどうかは仮定の問題で答えられない」と答弁。枝野議員は、政府に金融再生委員長の権限に関する統一見解を出すように求め、「権限のない人を相手にしても審議にならない」と退席。民主党のほかの委員もともに退席し、委員会は一時中断された。

 昼過ぎに再開された委員会で、青木官房長官は「日常的な検査・監督業務は金融再生委員会が金融監督庁に委託している。監督庁への権限は再生委員会にあり委員長にはない」との統一見解を提示。

 これを受け、枝野議員は「国民が越智発言を聞けば、公正・中立が求められる金融再生委員長への信頼が失われるのではないか」と追及。官房長官は「自分も(越智委員長の)言っていることは不適切と認めている」と述べ、政府の意向を明らかにした。

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