鳩山由紀夫幹事長は31日夜、神奈川県厚木市を訪れ、衆議院神奈川第16区内定予定候補の後藤祐一総支部長、笠浩史衆議院議員(神奈川県連代表)らと厚木市の本厚木駅前で約800人の聴衆を前に街頭対話集会を開催した。
はじめに、後藤支部長司会の下、総選挙の時期について討論がなされ、鳩山幹事長は「福田内閣の支持率が2割となった今、我々は国会の内外で、そして皆さんが新しい政権を求める力で福田政権を解散・総選挙に追い込み、今年中に選挙を行いましょう」と国民の皆さんとともに戦うことを誓った。
次に財源問題について、「官僚が与党の政治家と結託して政権を維持するために、天下り天国を作り上げてしまったことが大きな問題」と税金のムダづかいに切り込み、道路財源をはじめとする特別会計の見直し、天下りの廃止、地方の自主的な分権制度を行うことの必要性を訴えた。そのうえで、「財源が足りないからすぐ増税するという考えには到底賛成できない」と政府・与党の大増税路線を批判。「消費税を含む税制はしっかりと国民の皆さんと議論した上で考えること」との見解を示した。
続いて後期高齢者医療制度について鳩山幹事長は、「小泉総理の時に(民主党が)猛反対をしたこの制度の一番の問題は世界でも類をみない75歳という年齢で線を引き、医療制度を区分しまったことで、お年寄りの方々の尊厳を著しく傷つけたことである」と答えた
また笠議員は、「この制度の問題は年金から保険料を天引きすることで、消えた年金問題は解決しないうちに問答無用に取るものは取るという制度である」と厳しく批判した。
さらに、「政治は本当に頑張ってきた人に報いる、困っている人に対して手を差し伸べるものでなければならない」と説き、民主党は次期総選挙のマニフェストにおいて医療制度の抜本的な見直しを提示していく考えを表明した。
その他にも一般の方から公務員制度改革や障害者の方々への支援、財源の問題などについての質問が寄せられ、活発な意見交換が行われた。
最後に後藤総支部長は、「地域を回って、皆さんが政治の力で希望を持てる国にして欲しいと思っていることを強く感じた。全ての人が各々の希望を持てる国にしたい。その希望を取り戻すのが民主党である」と述べるとともに、「官僚主導政治から、一人ひとりの声が生かされる新しい政治にこの国を変えていく民主党政権を作っていきたい」と熱く訴えた。
鳩山幹事長は、「官僚の良い部分も悪い部分も身をもって経験している後藤総支部長が官僚政治を打破すると公言している。後藤支部長なら必ず新しい政治に変えてくれる」と、自公政権との厳しい戦いに勝ち抜くためにも、後藤支部長への更なる支援を訴え、演説を締めくくった。
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