トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2008/06/02
安心できる日本に変えるために兵庫県全選挙区の勝利目指す 菅代表代行
記事を印刷する





 菅直人代表代行は2日夕、神戸市内で開催された国民新党の兵庫県第9区公認候補内定者の宮本いちぞう氏の「励ます会」に出席。会場を埋め尽くした参加者を前に、藤井裕久最高顧問、石井一副代表らとともに激励の挨拶を行った。

 菅代表代行は現在の日本はどんどんおかしなことになっているとの認識を示すとともに、「考えられないことが起っている」として、年齢によって国民を差別する後期高齢者医療制度に言及。根本的にまちがった考え方に基づく同制度の問題点を指摘するとともに、医療費削減目的のためだけに、そうした制度を成立させ、実行に移した政府・与党の姿勢を批判した。

 どんな人にとって自由にならないものに老・病・死があると語った菅代表代行は、「(高齢者の方々が)社会の重荷のように扱われるようなこの制度をこのままにするわけにはいかない」と、きびしい口調で表明。民主党、国民新党はじめ野党が協力して廃止法案を参議院に提出、今週中にも可決される見通しであることを明らかにした。

 「つまり参議院では野党が揃えば、こうした制度をストップさせることができる」と語った菅代表代行は、参院選で国民のみなさんの支持を得て、与野党逆転を果たした結果であると訴えた。

 そのうえで「ただ、廃止させるためには衆議院でも廃止法案を通さなくてはならない」と述べ、3年前の郵政選挙の結果得た与党の数の横暴という壁が立ちはだかるだろうとの認識を語った。

 小沢一郎代表の「今年中の解散説」を示した菅代表代行は、そのことを腹にすえて、国民新党と一致協力して兵庫県の12の小選挙区すべてで勝利していくと表明。「このような悪法を変えていく、安心できる日本に変えていく」ためには不可欠のことだとして、参加者に支持を訴えた。

 宮本氏は「政治の一番大きな役割はまじめに働いた人が正しく報われる社会の実現である」と表明。戦後の混乱から一生懸命働いて今日の日本を築いてくれた高齢者の方々は「国の恩人」だと語り、後期高齢者医療制度はがんばってこられたこうした方々を切り捨てるものだとの認識を示した。

 「こんな話が通っていいのか。断じてまちがっている」と力説した宮本氏は、「平成の姥捨て山」ともいえるこの制度を許すわけにはいかないと強調。また、小泉改革、自由化によって、日本が強いものだけが勝ち残る社会となってしまったことを憂い、こうした状況を「なんとしても方向転換していかなければならない」と述べ、参議院で実現した与野党逆転を衆議院でも実現し、「お互いが助け合う」従来の日本社会に戻していこうと訴えた。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.