民主党は4日午前、参議院に「歯の健康の保持の推進に関する法律案」を提出。法案発議者の福山哲郎(参議院政審会長)、櫻井充、島田智哉子、大久保潔重各議員が事務総長に法案を手渡し、提出後の会見は藤原良信参院議員も加わって行われた。
会見で島田議員は、赤ちゃんからお年寄りまで、すべての国民が歯の健康を保つことによって質の高い生活を保つことができるよう、基本理念のもと、国、地方公共団体、医療保険者等の責務を明らかにして施策の基本事項を定める基本法だと説明した。
歯の健康を保つことで、認知症や寝たきりを防ぐことにも繋がるという調査結果が出ている点にも言及。櫻井議員は高齢者の医療費削減にも繋がる点を指摘した。同時に、歯科検診を通じて、虐待の早期発見に繋がるケースがある点にもふれた。
また、現行制度では歯科検診が母子保健法、学校保険法、労働安全衛生法等、年代や所属する場所によって異なる法律のもとで実施されている点を改め、本法案では国と地方公共団体に対して、寝たきりの老人や障がいのある方に対するものも含め、すべて国民が歯科医療を受けることができるよう、施策を講ずるよう義務付けている。
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