2008/06/02
小沢代表インタビュー 英フィナンシャル・タイムズ「小沢代表、自民党政権の終結に自信」
英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)紙6月2日付 1面トップ記事 |
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2008年6月2日付の英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)紙の1面に掲載された小沢代表の取材記事は次のとおりです。
(ウェブサイト掲載:ロンドン時間:2008年6月1日19:50)
[仮訳]
「小沢代表、自民党政権の終結に自信」
日本の野党代表、変革を予言
与党は「崩壊し解消する」
記者:デイビッド・ピリング、ライオネル・バーバー(東京)
日本の野党第一党の指導者である小沢一郎氏は、今年中に自民党を追い詰め、自民党政権を終わらせることができると、自信のほどを語った。
フィナンシャル・タイムズとの独占インタビューの中で、9月(ママ)の参議院選挙で民主党を大勝利に導いたベテラン政治家は、かつて彼が所属していた与党・自民党を崩壊させるのは時間の問題であるとした。
「野党が政権を取り、政権が代わると、自民党は必然的に崩壊します」と予言し、政党を超えた政界再編は考え難く、妥当ではないとした。小沢氏は「彼らは、権力の垢にまみれてしまって、もう腐り切っている」と言った。
世論調査によると、福田康夫首相の支持率は20%代前半であり、短命に終わった前任者、安倍晋三氏の末期と同じレベルである。最近の世論調査では、与党より野党を支持する有権者の方が多い。老練な自民党政治家たちでさえも、2009年9月までには行われる衆議院総選挙において負けることを恐れている、とフィナンシャル・タイムズに語る。
小沢氏は昨年、地方の活力を低下させたと与党を批判し、従来の自民党支持層の票を獲得して、参議院選挙を制した。
参議院選挙における敗北は安倍政権の終焉を加速させたが、それ以来、小沢氏は参議院での過半数を活用し、福田(内閣の提出する)法案を阻止している。
小沢氏(66歳)は、生涯の目標である有効な二大政党制の確立のためには、自分自身が首相である必要はない、と述べた。小沢氏は、秋に予定されている(民主党)代表選挙に再び立候補する意思さえも明言しない。
「誰でも、選挙に勝てて立派にやれる人がいれば、その人が代表をやっても私は何も言うことはありません。」
「とにかく、政権を代える、そして日本に議会制民主主義を定着させる、ということが私の悲願です」と述べた。
年内にあると見通す総選挙において、民主党を指揮することについて、小沢氏は可能性を否定しない。しかし同時に、自分が直接的な権力者になるよりも、キングメーカーでいたいということを暗示した。小沢氏は「僕が代表である時に選挙で勝ったら、その時は自分が総理大臣をやらざるを得ない」と述べた。
小沢氏は、民主党がイデオロギー的に割れていることを否定した。「自民党と(民主党の間で)は、基本的な考え方が違っている」と述べ、「根本的には、民主党は自民党より圧倒的にまとまっている」とした。
民主党は選挙を通じて、政治家と官僚との腐敗した関係を断ち切ること、そして社会保障制度を立て直すことを訴えてきている。
また、小沢氏は、米国から自立し、国連の要請に応えて日本が国際的な役割を果たすよう主張してきた。彼は、イラクやアフガニスタン(戦争)における米国への日本の支援に強い反対を示した。
※2面は下記関連記事参照
※ファイナンシャルタイムズ ウェブサイト掲載分(6月1日付)は下記関連記事参照
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