民主党の鳩山代表は1日、党本部で定例会見を開き、新潟県警の不祥事に関し、保利国家公安委員長の辞職を求めるとともに、国会公安委員会のあり方に検討を加えるべきとの考えを示した。
鳩山代表は重犯罪や重窃盗罪が昨年、急増した事実を示し、「原因は小渕内閣の失政による構造的な不況のみならず、警察のモラル低下にある」と指摘。さらに、世論の大きな批判を呼んでいる新潟県警本部長と関東管区局長の処遇について、「厳正な処分を求めた国民の期待感とギャップがあり、国家公安委員長としての責任は避けられない」と述べ、辞職を要求する考えを明らかにした。
さらに警察庁の処分方針をすんなり認めた国家公安委員会についても、「警察の僕(しもべ)と言われて、だれが否定できるのか」と批判し、「公安委員会の事務局は警察庁内にあり、いかに委員の独立性が担保されるかが大事だ」と指摘。
菅政調会長のもとで国家公安委員会のあるべき形態を検討し、近くまとめる考えを明らかにした。
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