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2008/06/15
小沢代表、岩手・宮城内陸地震の被災地域訪問 被災された方々をお見舞い
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 小沢一郎代表は15日、岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた両県の被災地域を訪れ、被災された方々を見舞うとともに、土砂崩れ現場等の視察を行い、民主党としても今後の復旧に全力を上げる方針を示した。

 黄川田徹、階猛両衆議院議員、平野達男、主濱了、工藤堅太郎、藤原良信各参議院議員と共に小沢代表はまず、岩手県一関市役所を訪問。坂本副市長、岩手県の担当部長から被害の現状と復旧作業の状況について説明を受けた。

 被害状況としては、震源地を中心に被害が大きく、道路わきのがけ崩れや、陥没、せり上がりなど、至るところで交通が遮断されている状況にあるとの説明を受けた。矢櫃ダム付近での土砂崩れの影響で、ダムから上流は通行止めになっているが、孤立している人たちについては、ヘリコプターで救出しているとの報告がなされた。

 また、土砂崩れによりせき止められた川が、ダム化しつつあるところが何カ所かあり、このまま梅雨に入れば、決壊の恐れもあるとの指摘もあり、県とも協議して水抜きを行うなど、早急に対処したいとの説明があった。

 その後、小沢代表ら一行は、担当者らの案内で、矢櫃ダム付近の土砂崩れ現場に向かい、重機による土砂の除去作業などを視察した。さらに、被災者の避難所となっている、一関市立本寺小学校を訪れ、被災した方々を見舞うとともに、民主党としても復旧に、最大限努力する旨を伝えた。

 続いて、岩手県から宮城県に移動した小沢代表は、安住淳衆議院議員と栗原市で合流し、佐藤栗原市長から被害状況について、また全国からたくさんの応援を受けているとの説明を受けた。

 さらに、市の災害対策本部を訪ね、人命救助、被害の復旧に尽力している方々に、「昨日から大変な努力の連続だと思う。人命第一としながら、住民の方たちの生活の安定のために頑張ってくださっている」と謝意を示すとともに、「私たち(民主党)も、市、県、与野党を問わず我々のできることは全力で努力する」と表明。同時に、現場で活動する皆さんが一番大変だが、被災者の方には(皆さんの力が)必要。一刻も早い回復を目指し頑張ってください」と激励した。

 そして、栗原市の緊急避難所となっている、みちのく伝創館で、道路が塞がっているため自宅に帰れずに避難生活をしているお年寄りの方から話を聞き、「早く普通の生活に戻りたい」といった切実な声に耳を傾けた。

 視察を終えて小沢代表は、「突然の大地震の災害で、まず被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます」と述べ、「人命を第一に」を基本に据えながら、「市や県の担当者、自衛隊の皆さんも頑張っていただき、人命救助と、住民の皆さんの生活が早く元のもどるように頑張ってもらいたい」と、救助、復旧に取り組む方たちに感謝の言葉を述べた。

 さらに、市、県、国と各レベルでやることはあるとしてうえで、「災害対策に与野党は関係無い。全力で努力したい」と語り、具体的には、明日16日にも災害対策特別委員会の理事会の開催を民主党から要求し、理事会が開かれることになったことを上げた。

 政府・与党への要求に関しては、「災害の時にはこうするという仕組みはできている。あとは役所任せにしないで迅速に対策を講ずるということでやりたい」とした。
 
 また、今度の地震で(土砂崩れによる)せき止め湖が出来ていることを指摘し、「これから東北地方は梅雨に入る。大雨になり二次災害がおきる恐れがあるので、できるだけ早く回復作業をしなければいけない」と、話した。

 そして最後に、「自然の災害だから人間では止めようもないが、(できるだけ)早く予知をして、そして起きたならば素早く対応する。そういう仕組みを政治行政の中にきちんとつくっていかなくてないけない。そういう気持ちを強くした」と視察を通じての見解を語るとともに、政治として、災害に迅速に対応できる仕組みを早急に整備しなくてはならないと、今後取り組むべき課題を示した。

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