民主党ネクストキャビネットの佐藤謙一郎環境・農林水産担当大臣は2日、農水省構造改善局の元職員が逮捕されたことを受け、「この件は疑惑全体のほんの一端。抜本改革のためには土地改良事業などの農業土木を巡る部分に踏み込み、政官業の癒着を断ちきらなければならない」との談話を発表した。
佐藤NC大臣は、構造改善局疑惑の背景として、「天下り法人を通じた中央官僚による既得権益の確保と、それに伴う政官業の癒着という根深い構造的問題がある」と指摘。そのうえで、「今回発覚した『非公共事業関係』の不祥事は構造的問題の周辺部分に過ぎず、中心は年間予算1兆7千億円を超える農業土木の『公共事業』分野である。問題の抜本改革のためには土地改良事業などの農業土木をめぐる部分に踏み込み、政官業の癒着を断ち切らなければならない」と主張し、疑惑の真相究明と構造改革にむけ、国会内外での取組みを強化していく決意を表明した。
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