鳩山由紀夫幹事長は21日夕、兵庫県三田市を訪れ、梶原やすひろ・衆院兵庫県第5区総支部長とともに、民主党時局講演会in三田に出席した。
はじめに鳩山幹事長は、にわか雨の中にも拘らず集まった約350人の支持者に感謝の意を述べた。
また鳩山幹事長は三田市の名の由来が田んぼが大事であると言うこと以外に、(1)人を敬う心の田んぼ、(2)恩を大切にする心の田んぼ、(3)困っている人を助け合う心の田んぼ――の3つの心の田んぼを耕そうという意味であるとの説明を受けたことに感動したと語った。
さらに鳩山幹事長はその3つの心はまさに政治のイロハであると語り、弱肉強食政治の福田政権がその政治のイロハである、困っている人を助けるのが政治の役目であるとの精神を完全に忘れていると指摘。
その具体例としてガソリン税の暫定税率では、国民の暮らしを無視し、いとも簡単に再値上げを行ったことや、後期高齢者医療制度についても、財務省主導の財政再建路線で5年で1.1兆円の財源を削減するためにお年寄りを狙い打ちしたことを挙げた。
消費税についても福田首相が引き上げを示唆したことについて、年金の財源問題も含め、すぐに消費税を上げなくても済むように税金のムダ遣いを先に見直す事から始める事が当然であるとの見解を語った。
それらを踏まえ、鳩山幹事長は、「やはり政権を変えなければ今の政治を変えることができない」との考えを示し、国会で即戦力となる梶原総支部長の小選挙区での勝利が、政権交代の絶対条件であると力説。梶原総支部長への支援を集まった支持者に留まらず、兵庫5区の皆さんに広く求めた。
次に梶原総支部長があいさつに立ち、「現在地元を回り、耳にする声は本当に悲痛な叫びである。その声に対して、政治家として何をしなければならないのか」と心境を語り、もう一度政治家として皆さんの暮らしのために仕事をしていきたいと強い決意を表した。
また梶原総支部長は、姥捨て山のような後期高齢者医療制度や一刻も早く解決しなければならない日雇い派遣などの雇用問題などに言及し、「若い人が家庭を持ち子供を育てるといった今まで当たり前にできたことが出来ないような世の中になった」と指摘。
さらに、梶原総支部長は財政再建のためにはまず税金の無駄や利権をを省けばまだまだ財源はあると主張する反面、福田首相は日本がこれほど赤字が増えたのは消費税が5%だからであるとの発言をしていることに対して、「この国のことを全くわかっていない」と一国の長である政治家の発言に嘆いた。
その上で、「今の政治を本当に変えていく、政治が暮らしを支えていく、そのために働かせて頂きたい」と熱い思いを訴え次期総選挙での勝利に向けて改めて決意を表明して締め括った。
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