小沢一郎代表は22日午前、民主党岩手県連の次期衆議院選挙対策本部の設置に立会い、県連代表の工藤堅太郎参議院議員らと看板かけを行った。
岩手県連では1区階猛、3区黄川田徹、4区小沢一郎の各現職のほか、2区では雪辱を期す畑浩治氏を擁立して県内小選挙区の完全制覇を目指している。小沢代表は「とりわけ2区の畑浩治氏が当選することは、全国小選挙区の過半数を取ることと等しい意味を持つ」と述べ、政権交代にむけた県内パーフェクト勝利への努力を関係者に求めた。
その後、県連内で開かれた記者会見では、岩手・宮城内陸地震について、15日の党代表としての災害視察から、更に21日奥州市の災害対策本部を訪れた感想を求められると、「いままで60余年の人生で記憶にないはじめての地震で、一日も早く元通りの生活ができるように、我々も一生懸命に働きかけたい。これは政党の理念の問題ではなく、住民の生活そのもののことだから」と話し、災害対策に全力で取り組む姿勢をしめした。
また、8月中にも召集される臨時国会の対応について「国民の痛みを代弁し、自民公明の不公平・不公正な政治行政を追及していく」と述べ、解散・総選挙にむけ対決姿勢を鮮明にした。
この中で小沢代表は「政治経済とも今年暮れから年明けにかけて一層不透明・不確定になる」と指摘。さらに米中両国の経済危機から米中の成長に頼っていた日本は不況に陥る可能性にも言及し、「その不況は格差を広げてきた自民党の政策によって、より弱い地方や地域、弱者にとってより一層厳しく大きな痛みを与えることになる」と強い懸念を表明した。
小沢代表は「臨時国会の前段では次期総選挙にむけて第一次公認を発表し、選挙態勢に入る」とも述べ、早期解散を求めながら政権交代に向けた準備を加速する考えを改めて示した。
記者会見には、岩手県内の4つの選挙区の候補予定者すべてが揃い、固い握手をし、必勝を誓い合った。
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