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2000/03/03
華やかにさわやかに「女性支援基金1周年ティーパーティ」開催
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◆「相次ぐ行政不祥事は、男性中心社会のあらわれ。もっと女性の政治参加を」
鳩山代表があいさつ

 1人でも多くの女性議員を誕生させるために設立された「民主党女性支援基金」の設立1周年を記念するティパーティが3日、東京都内のホテルで開かれた。会場は、流行のピンクや白、黄色など明るい色であふれ、ふだんの集まりと違って華やかな雰囲気に包まれた。

 基金の運営委員長でもある鳩山由紀夫代表はあいさつで、「近ごろ新聞の1面を行政の不祥事がにぎわせているが、まさに男性中心の社会がもたらしたもの。これを女性中心の社会に切りかえないといけない。やさしさのなかに悪を許さない強さをもつ女性の清らかな心が、日本の行政には必要だ。女性がもっともっと政治参画するような社会にしなければいけない」と訴えた。前男女共同参画委員長の笹野貞子参院議員も「ますますがんばりたい」と意欲を表明した。

 次に来賓あいさつに立った下村満子さんは、女性候補支援のための超党派組織Win Winの副代表。「今のひどい状態を憂えている」と述べ、「警察が堕落しているのは、何と言っても政治が堕落しているから。これからは既得権益を離さない保守的な男性ではなく、女性の冒険的で率直な青くさいところが必要だ。私たちは民主党を仲間だと思っている。ぜひ半分は女性議員の政党になってください」と、ともに女性議員を増やすことを呼びかけた。

◆女性候補の全員当選を!--広中副代表

 続いて作家の鈴木光司さんが男女共同参画社会について記念講演。かけつけた5人の新人女性候補者=宮城県2区の鎌田さゆりさん、茨城県1区の佐藤ゆみさん、東京都8区の片山光代さん、同23区の石毛えい子さん、神奈川県4区の大石尚子さんが決意を語り、支援資金100万円の目録を受け取った。

 これを受け、広中和歌子副代表が「幅が広く、奥が深い政治の場への女性の参加が少ないことが問題。党女性候補者の全員当選を期そう」とアピール。(写真左)

 竹村泰子男女共同参画委員長が「支援基金の運動が日本中に広がっていくことを願いながら、元気に活動しましょう」と呼びかけ、幕を閉じた。

◆「子育てできて、僕はラッキー」作家の鈴木光司さんが記念講演で

 記念講演をした鈴木光司さん(写真右)は「リング」や「らせん」の大ヒットで知られる作家にして、「文壇界最強の子育てパパ(自称)」。2人の娘さんを育てながら小説執筆を続けた歩みをふり返り、「僕は結婚と子育てで大きなエネルギーを得、小説もランクアップした。しかし、出産→文学賞受賞という順番が逆だったら、ゼロ歳児と深くかかわるという、かけがえのない経験はできなかったのではないか。ラッキーだった」と述べ、家族がともに過ごす大切さを強調。

 そのうえで、「サラリーマンのお父さんももう少し家族と過ごせないか。そのためにも、お母さんには外に出て自分の生き方を追求してほしい。その隙間にお父さんが入って父性と母性のバランスを取れば、子どもも変わるだろう」「男は外へ、女は内で―では、男は全く鍛えられない。女性が自立する社会をつくることが、男性のトレーニングになる」と述べ、男女がともに生きられる社会づくりの大切さを訴えた。

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