小沢一郎代表は1日夕、秋田市内で記者会見を行い、次期衆院選挙における方針を述べ、政権奪取に向けての力強い決意を表明した。地元選出の寺田学衆議院議員ほか、社民党県連の石田幹事長、連合秋田の工藤会長が同席した。
小沢代表ははじめに、来る衆院選挙における秋田県での戦い方について、民主党・社民党・連合の3者が、協力体制を維持しながら政権奪取に向けて頑張ろうとの意思で一致したと表明。具体的には、1、3区では民主党の候補者、2区では社民党の候補者の当選を期すとの結論に至ったと報告した。民主党、社民党、連合の三者協力体制を確立させた地元の活動を評価した上で、「選挙に向けての体制はできあがった」として、「今後は地元県連、候補者自身が県民に理解を得られるように頑張って(もらいたい)」と激励。全力で支援体制を作っていくと語った。
小沢代表はまた、同日の秋田で終了した地方行脚第一弾を総括。全国各地で、自公政権への強い不信、不満、怒りの感情を受けたと所感を述べ、特にこれまで自民党を支持していた層からの反発の強さを指摘。「こんな政治をこのまま続けていいのか」という危機感に積極的に応えることによって党が支持を得られるとの手応えを示した。
税制改革についての質問には、戦後の税制には役割を終えたもの、今では矛盾しているものがあるとして、改革の必要性を述べた。その上で、税制の議論をする前に、ムダ遣い、汚職、利権など、明るみに出ている行政の実態を正し、大掃除をして、行政を根本から立て直すべきだと強調。「今の自公政権は、国民に目を向けず、当面の利益だけに右往左往している」と指弾した。
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