菅直人代表代行は、3日午後の定例記者会見で、6月27日佐賀地裁で出された諫早湾の排水門を5年間開門するよう求めた判決について、画期的なものとしたうえで、「控訴期限は来週末。政治が機能するかしないかの試金石」だとして控訴しないよう求めた。
また、農林水産省は決して失敗とは認めず、特に農水省の技官グループが控訴するよう突き上げるだろうとの見通しを示し、政府・自民党が官僚内閣制を乗り越えられるかの試金石だとした。
さらに、「控訴を断念させるためにできるだけの行動をしたい」と語った。
また、朝日新聞出版から『90年代の証言 菅直人 市民運動から政治闘争へ』が6月30日に出されたことに触れ、「私が言っていることが、ほぼ正確に書かれている」とした。そのうえで、93年の大政局、自民党政権が倒れて細川政権ができたことが、直接体験していない衆院4期生以下の人たちに、特に今年の秋から来年にかけての政局で参考になるのではないかとした。
6月24日から一昨日まで四国霊場巡りをしていたことを報告し、その行程で食体験などを踏まえ、「地場で採れたものを食卓に並べる。農業・漁業を活用した観光が地域活性化につながることを実感した」と、民主党の主張の妥当性を改めて確認したとした。
代表選挙に関する質問に、小沢代表の下で総選挙を戦うことが政権交代につながる一番可能性が高いとしたうえで、「侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が行われるのは民主主義政党として当然のこと」だとの見解を示した。
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