吉川政重・奈良県第3区総支部長は4日午後、鳩山由紀夫幹事長とともに奈良県香芝市のショッピングセンターや大和高田市の片塩商店街や高田市駅前商店街などを訪れ、商店街の方々や買い物途中の皆さんと触れ合うとともに、街頭演説を行った。
高田市駅前の街頭演説では前田武志参議院議員も参加し、じりじりと照りつける日差しのなかで耳を傾ける聴衆に対し、それぞれにマイクを握った。
吉川総支部長は、政権交代を果たして「国民の生活が第一」の政治を実現するために民主党に力を貸してほしいと要請。先の参院選で民主党に力を与えてもらった結果、政治は大きく転換しているとの認識を示し、「参議院で支持を与えてくれた国民の皆さんの力を、今度は総選挙で与えていただくことで政治は大きく変わって行く」と語った。
鳩山幹事長は暑さのなかで集まってくれた聴衆に、「吉川政重を通じて日本の世直しをやってほしいという切なる思いを私どもに与えていただくためにお集まりいただいたと理解する」と述べたうえで、吉川総支部長が市会議員、県議会議員として、市民・県民第一という思いのなかで活動するなかで中央政府の壁に阻まれたところもあったと説明。そうしたなかで、国と地方のあり方を大逆転させて、政治の主役である国民のみなさんが住んでいる地方こそが大事だという認識のもと、中央集権から地方分権への政治を実現するために吉川総支部長は力を尽くしていると紹介。「地域の皆さんの暮らしのためにがんばっていることをご理解いただきたい」と力説した。
そのうえで鳩山幹事長は「残念ながら福田内閣は国民のみなさんの気持ちを裏切るようなことばかりしている」と指摘し、「だからこそ民主党が国民の皆様の方を向いた政治を取り戻す。その活動をしていかなければならないと思っている」と訴えた。
鳩山幹事長は政府・与党が国民の皆さんの声が聞こえなくなっている理由について、米国に依存しすぎている外交安全政策と、官僚に依存しすぎている国の内政にあるとも指摘。内政問題に関しては特に国民年金ばかりか厚生年金にも560万件もあることが発覚した年金記録ミスの問題に言及するとともに、国民年金に至っては消えた年金は5000万件以上に上るのではないかと指摘。また、財源不足打開策が必要・医療費を5000億円削減しようとの財務省の口車に乗って行われた後期高齢者医療制度の問題にもふれ、「そんなことが平然と行われてしまうのが福田政権だ」として、その政治姿勢を批判した。
鳩山幹事長は居酒屋タクシー問題や天下り問題のように、官庁による税のムダ遣いを正していけば財務省がいう財源不足も解消できるとの認識を示し、そのためにも民主党が政権交代を果たさなければならないと訴えた。
民主党を支持することで政権交代する能力を持たせてほしいと重ねて聴衆に力説した鳩山幹事長は「それは民主党のためでも民主党候補者のためでも小沢一郎代表のためでもなく、間違った政治をやめさせ、世直しをするためだ」と主張すると、賛同の拍手が続いた。
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