ニュース
ニュース
2008/07/04
吉田治・大阪4区総支部長、庶民の暮らしを支える政治の実現を表明 幹事長と




 吉田治・大阪府第4区総支部長は4日夕、鳩山由紀夫幹事長を迎え、大阪市内で「吉田おさむをはげます会」を開催。会場を埋めつくした多くの支援者とともに、ゆがんだ政治を変えて行くためにも政権交代しかないとの認識を改めて確認した。

 挨拶に立った鳩山幹事長は、医療費を削減するためという財務省が目論んだ目的のためだけにお年寄りの尊厳を踏みにじった後期高齢者医療制度を改めて問題視したうえで、「廃止し、ちゃらにさせていただくためにも政治を変えていくしかない」と表明。この政治に代表されるように、歪んだ政治を本質から変えていくためにも来るべき総選挙においては政権交代を果たして行くとの考えを力説した。

 鳩山幹事長はまた、ガソリン代が軒並み上昇し、これまで物価の優等生と言われてきた卵の値段までもが上がるなど、国民の皆さんの暮らしに大変な打撃を与える諸物価の高騰が続いている現状に言及した。「そうした物価高騰のなかで、安くなったねという実感を少しでも味わっていただきたい一心で民主党はガソリンの暫定税率を廃止した」と語った鳩山幹事長は、にもかかわらずたった1カ月でそれを復活させた政府・与党の暴挙を改めて問題視。さらにそのうえで、厚生年金と国民年金の積立金の07年度運用損が5・8兆円という過去最大を記録したことに言及。「2・6兆円の減税は認められない」としながら、「国民の皆さんからお預かりした年金積立金は5・8兆円もの運用損を出す」という事態を極めて問題視し、「あっという間に(積立金を)すり減らしておいてだれも責任を取ろうとしない。こういう無責任な政治は改めなくてはいけない」と語った。

 鳩山幹事長は「こうした政治が乱れている乱世には吉田君のような人材が必要」だと説き、集まった支持者に民主党への支援を求めた。

 さらに、福田首相が4日の閣僚懇談会で、国や独立行政法人から公益法人への財政支出を09年度予算編成で3割削減するとの目標を打ち出した件を鳩山幹事長は取り上げた。これが実現すれば約2900億円の歳出カットになる見通し。

 鳩山幹事長は「民主党が強くなったのでそうせざるを得なかった」と述べるとともに、「言葉だけで信じるのはやめにしたい」と述べ、公益法人は官僚の天下り先であるなど、行政との結び付きが強固であるだけに、首相はもちろん、所管閣僚が主張すれば歳出削減は「かけ声倒れ」に終わりかねない状況をふまえ、見極めていく考えを示した。

 続いて吉田総支部長は、町工場の3男として生まれたからなお更のこと、電機部品を作り続けている兄に代表されるような、庶民の経済・経営・暮らしを支えていく政治を実現することが政治家としての原点だと語った。

 そのうえで吉田総支部長は暫定税率の廃止に伴うガソリンの値下げ幅は、運送業者など現場で働く人にとって切実な実感であったとの認識を示し、自分をはじめ民主党の人間は、それを肌感覚でわかる人材が揃っているとした。

 官僚の年収3000万円の天下り先を確保するために、談合が繰り返されて税金が使われ、官のムダ遣いを支えるために増税が検討されるという、官僚主導国家の歪んだ現状も指摘した吉田総支部長は、「『政治は生活である』と訴え、参議院では与野党逆転を果たした」と述べ、参議院で動いたその力を、再び民主党に寄せてほしいと訴えた。
記事を印刷する