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2008/07/19
生活者の手に政治を取り戻すために民主党に力を 高井・岡山1区総支部長、幹事長と訴え
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 鳩山由紀夫幹事長は19日午後、岡山市を訪れ、高井たかし・岡山県第1区総支部長とともにJR岡山駅前および天満屋前の市内2カ所で街頭演説を行うとともに、表町商店街を歩いてまわり、政権交代実現に向け民主党に力を貸してほしいと訴えた。

 「現在の日本の政治はどう見ても愛がない。構造改革は行わなければならないと私自身も思っているが、人にあたたかい改革でなくてはならない」と開口一番に訴えた鳩山幹事長は、小泉政権以降、愛のない、人に冷たい改革が行われてきている日本の現状に憂慮を示した。

 冷たい改革の極めつけとしては郵政民営化があるとも鳩山幹事長は分析し、地域で唯一の金融機関であった郵便局が民営化によって数が減り、サービス内容も後退した結果、地域社会に暮らしにくさをもたらしていると指摘。そのうえで、「国民の皆さんの思いを理解しながら改革を進めていく気概をもつことが大事である」と、政治に求められる本来の姿を語った。

 また、「もうひとつの冷たい小泉改革」として、鳩山幹事長は後期高齢者医療制度を問題視。健康のための制度変えではなく、「多額にかかるお年寄りの医療費を削減させたい」「逼迫する国の財政を立て直すためにどこか予算を削りたい」という発想を起点に行ったものであり、高齢者切捨ての、高齢者の健康を度外視した同制度を「きわめて問題」と指摘した。

 そのうえで鳩山幹事長は郵政民営化と後期高齢者医療制度の共有するのは財務官僚主導の「国のお金がないから」という発想から始まった冷たい改革である点を浮き彫りにした。同時に小泉元首相については「結局は郵政・総務省対財務省という対決のなかで財務省にずっと軍配を上げてきただけ」だと語った。

 鳩山幹事長は「解散・総選挙が行われたときに、福田さんのような愛のない政治でなく愛のある政治改革を行わせていただくために、民主党に大きな力を与えてほしい」と訴え、「民主党に勝利を与えていただきたい。財務省中心のまさに一極集中の政治ではなく「国民のみなさんが主役になる政治を作り出していきたい」と力説した。
 
 続いてマイクを握った高井総支部長は「いま日本の政治は国民の皆さんの信頼を失ってきている」と指摘。自らも総務省で働いてきたなかで税のムダ遣いのひどさに遭遇して失望したと語り、「このままの政治を続けていてはこの国の未来はない。その思いで総務省を辞めて岡山に帰ってきた」と表明した。

 高井総支部長はまた、「官僚は二言目にはお金がない、財源がないと言うが本当にお金はないのだろうか」とも問題提起し、官僚による税のムダ遣いは少なくとも10〜15兆円に及ぶことは明らかだと指摘。同時にこれは与党が5〜10%アップさせようと目論んでいる消費税による確保額に相当するとも分析した。

 そのうえで、「民主党に政権を任せていただければ、必ずこの税のムダ遣いをなくしていく」と力強く宣言した高井総支部長は、ムダ遣いをなくすことで必要な財源を確保し、そして国民の皆さんが本来求めている医療や子育てや教育、地球環境問題、自給率向上を実現する農政改革など、やらなければならない改革に予算を充てていくと表明。「生活者の手に政治を取り戻すためにも、改革を実現するためにも民主党は全力で戦っていく。政策をよりよいものにしていくためにも民主党に力を貸してほしい」と訴え、集まった聴衆に協力を求めた。

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