民主党の菅直人幹事長は4日、外務省が提出した鈴木宗男議員の疑惑に関する調査報告書について談話を発表。「鈴木氏の証人喚問が真相究明には不可欠であることが明確になった」と指摘した。
談話は、報告書の調査内容について「全体としては極めて不十分」としながらも、国後島支援活動への鈴木氏の関与について「あってはならない異例なこと」と指摘したこと、また鈴木氏の私設秘書のムルアカ氏が外交パスポートを保持していると認めたこと、の2点について「注目すべき」と評価。こうした調査結果からも「証人喚問が不可欠であることが明確になった」とし、その早急な実現に全力を尽くす、としている。
-------------------------------------
2002年3月4日
外務省の調査報告について(談話)
民主党幹事長 菅 直人
今回の調査は、担当した外務省参与が自ら認めているように、あくまで10日間の任意の調査であり、全体としては極めて不十分なものである。
しかし、その中にはいくつかの注目すべき指摘がある。それは、
1.国後島を巡る支援活動への鈴木宗男氏の入札参加資格決定過程における関与が「社会通念に照らしてあってはならない異例なこと」と指摘されたこと、
2.私設秘書のムルアカ氏が外交パスポートを保持していることを外務省として初めて認めたこと、
の二点である。
これらの点に加え、対ケニア支援などについての調査結果が記されているが、その内容は極めて不十分であり、外務省自身による更なる徹底した調査が必要である。
今回の外務省の調査報告からも、当事者である鈴木宗男氏の証人喚問が真相究明には不可欠であることがあらためて明確になった。十分な時間をかけての証人喚問を早急に実現するよう全力を尽くしたい。
以 上
|