弁士=田中 甲・川内博史・近藤昭一・山村 健・山田敏雅 各衆議院議員
地元弁士=石田美栄参議院議員
民主党岡山県連主催の「民主党は政権を担える政党なのか」というシンポジウムの様子です。約50人の市民が集まって民主党の政権について話し合いました。
民主党は政権を担える政党なのか?
会場 倉敷商工会館
田中 甲 衆議院議員
「身近で感じているおかしなことを教えてください。皆さんからいただいたテーマを答えていきたいと思います。
さて、今回47都道府県を回る中で、非拘束名簿方式で全国で戦っていく時にどのように戦うべきなのか?という見本を作っていきたいと思います。
教育とは何か?私が必要だと思うのは、18歳までに社会で生きていくことのできる力をつけることができるようにすることです。民主党は『自立』をキーワードにしていきたいと思います。」
川内博史 衆議院議員
「民主党は端的に申し上げて、都会では大変なご支持をもらっています。しかし、地方において、勝てるかどうかという部分が大事だと思います。
人間関係、地縁、血縁、利権をこえて、選んでもらえるかという部分が大事です。
マスコミの報道はいい事をしても書きませんが、悪い話は大きくかかれます。横路さんと鳩山さんの件もそうですね。だからこそ、ひとりひとり真心で訴えるしかありません。
人類全体が破滅に向かって進んでいます。地球温暖化防止に関しても、今回の政府の対応はまさに、世界の温暖化防止の協調関係を壊すものでした。地球は温暖化してきて、南極の形は変わってきました。20年前は夏の夜になればカエルの鳴き声が聞こえました。しかし、今は聞こえません。そういった面からもいかに環境が悪くなっているのかという点がわかりますね。」
山村 健 衆議院議員
「わたしは政治家らしくないと言われます。もともとは街おこしイベントの会社をやっていました。有名人を連れてくるより、地域の人をどれだけ巻き込んだかというのが、重要だと思います。
一部の人を儲けさせるための企画書をつくることではありません。そういう疑問をもって政治をはじめました。今、三重県は改革先進県といわれています。これからも頑張ります。」
山田敏雅 衆議院議員
「政治は本当に大切だと思っています。さて、私はおとなりの福山市から議員になりました。朝7時に道路にたって演説しています。
日本だけ世界と違う点をあげるならば、世界の中で日本は公共事業費が突出しています。なんとアメリカの3倍です。アメリカは面積が22倍もあります。今回の予算を見ても、まったく信号のない広い北海道の道路の横に21兆円かけて高速道路を作ろうとしています。
道路公団は破綻寸前ですので、みなさんの郵便貯金で無駄な事業を続けようとしています。こんな無駄をなくしたいです。」
石田美栄 参議院議員
「民主主義とは、政策の評価によって政権が選ばれる制度です。政権交代のないところは民主主義ではありません。21世紀をひらくために、民主主義を取り戻しましょう。参議院岡山県選挙区は2人区でしたが、来年からは1人区になりました。自民党との一騎打ち、たいへんうれしいです。
新党ができるたびに浮き沈みの激しさがありましたが、民主党は唯一ずっと伸びてきた政党です。政権を必ずとれると思います。」
質疑応答
○質問
「防衛に関心があります。民主党の中に憲法観をめぐる対立が見受けられます。みなさんは自衛隊や防衛の面に関してどのように考えられますか?」
田中 甲
「まず、一つを説明します、先の戦争における事実をいまだに明らかにしていません。ドイツは明らかにしたのに、日本はいまだに隠しています。その非公開と指定されている資料を公開して戦前の総括をしないと他のアジアの諸国に警戒感を与えます。憲法9条の理念をまもりつつ、独自の考えをもって進めるべきだと思います。」
川内博史
「私は自主防衛論です。突発的に安全を脅かすことがあれば、国連が発動する前に自国でまもる必要があると思います。毎年6000億円払ってアメリカ軍を養っていますが、むしろ自衛隊を強化して自力でまもるべきではないかと思います。」
山村 健
「沖縄の米軍の場所に国連軍が駐留するのなら問題はないと思います。指揮権が国連ではなく、アメリカにあることが問題だと思います。」
山田敏雅
「このまえ、中国の李鵬前首相に言われました。“安保の対象となっている中国やソ連はすでに脅威ではありません。アジアで最強の軍隊は断然、日本です。それを私たちは脅威に思う”。日本の安全保障を言う前に、信頼関係をつくることが最優先です。
憲法について、どんどんと議論していきたいと思います。“死んでも憲法を変えません”と社民党の人は言って、話をきいてくれません。しかし、そうではなく、ちゃんと議論したいと思います。上からの押し付けられたことにそのまま従うトップダウンの考えは自民党や共産党の特徴です。民主党の特徴は、いろんな考えの人が自由に意見を言って議論できることですね。」
○高校生
「17歳が騒がれています。統計上、実は少年犯罪はそれほど増えていません!逆に統計上減っています。マスコミの偏重によって誤解を与えています。それなのに少年法の罰則強化をしました。民主党の議員さんはどう思いますか?」
田中 甲
「たしかに、単に14歳以上により厳しい罰を与えるなどという少年法の改正は問題の本質を間違えていますね。
子供たちに、自分の意見を言わせること、そしてその責任を取らせて行動させること。それが重要です。私が少年法の改正の時に、席をはずして欠席したのはそのような意味です。」
川内博史
「あれは、社会が悪い部分を子供に押し付けようという意志が働いたのでしょうか?少年犯罪の数は減っているのに、少年が一人でも犯罪をやると、他の世代の犯罪に比べて大きく報道しています。挙句のはてに、子供たちにボランティアを押し付けようとしています。おかしいですね。」
山田敏雅
「国会での議論の時に、たくさんの青少年教育の現場で働いている人が国会に陳情に来ました。そのときの話を聞いて、現場とのかけ離れを感じました。しかし、あっという間に強行採決されました。数にものをいわせる今の与党の様子がファシズム的に感じられました。」
山村 健
「学校の生徒会の中でどんどんと決議案を出してほしいと思います。」
○質問
「市町村合併にしても、連邦型国家にしても、民主党の政策を知っている人は少ないのではないですか。民主党のこの政策がみえるように教えてください。」
田中 甲
「国が税金のほとんどをとって、国からのひも付き補助金ばかりで事業をおこなっています。中央の業務を限定して、無駄なお金を減らせることができます。今でも、首都機能の移転などといっている人がいて話がややこしいですね。消費税の増税の問題を解決するためには分権で無駄を減らすことだと思います。」
山村 健
「現状の制度上での財政再建ではなく、制度を変えて財政を変えたいと思います。」
川内博史
「日本の財政はすでに破綻しています。毎年48兆円の税収入ですが、それ以上のお金を使っています。このままのバラマキの財政を続ければ、確実に増税の時期が来ます。」
|