小沢一郎代表は27日午後、民主党熊本県総支部連合会の10周年記念パーティ「政権交代への道を語る」に出席、「生活第一の政治」の実現に向けて、熊本県から政治を変える大きな流れを作り上げてほしいと党への支援を訴えた。
小沢代表は冒頭、現在の政治行政の姿について、農林水産業や地域の中小零細商工業は効率が悪いから切り捨ててもしょうがない、競争力のある大きいところを伸ばせばそれでよいというような、国民の生活を省みない状況にあると指摘。「負担だけが増え、所得が減り、地域は置き去りにされてきている」との認識を示した。
そういった地域切り捨てに対する、これまで自民党政治を支持・支援してきた人からの強い反発や、国民の皆さんからの不満・批判や怒りが、昨年の参院選で民主党が勝利する原動力になったと振り返った。参院選後はそういった思いを国政に反映させるために民主党が頑張ってきたが、衆院では与党が圧倒的な勢力をもち、民主党が主張した年金や農業、子育てに関する重要な政策が否決されたり、野ざらしになっていると説明した。
小沢代表はその上で「本当に皆さんの約束を国政で実現するためには、来たるべき総選挙で、皆さんの力で多数を与えてもらわないといけない」と表明、皆さんの一票で政治が変えられると呼びかけた。
「半年前後の間に必ず選挙はある。国民の皆さんから審判を仰げという声が出てくる。国民本位の政治の実現、政権交代が行われる中で緊張感ある政治が国民のために実施される議会政治確立のためにも重要な総選挙だ。国民の皆さんにとっても、最大のチャンスであり最後のチャンス。また自民党が多数を得れば、日本の行く末は暗たんたるものになる。日本の民主主義は半永久的に定着することはないだろう」と認識を語った。
小沢代表は「賢明なる判断を私どもに与えていただきたい」と、熊本県で擁立している民主党の3名の公認候補内定者と社民党の推薦候補、計4名に対する一層の支持を求めた。「『この熊本県から政治を変えよう。政権を変えよう』、そういう大きな流れを作り上げていただきたい。総選挙に向けて皆さんの力をさらに与えてください。国民本位の生活第一の政治を実現することができるようお願いしたい」と挨拶を締めくくった。
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