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2008/07/28
【次の内閣】マニフェスト公聴会in八戸を青森県で開催
「八戸から始める日本と地域の作り変え」をテーマに活発な意見交換




 民主党は28日午後、「民主党『次の内閣』マニフェスト公聴会in八戸」を青森県八戸市で開催した。党からは、直嶋正行ネクスト官房長官(政調会長)を筆頭に、筒井信隆ネクスト農林水産大臣、増子輝彦ネクスト経済産業大臣、長妻昭ネクスト年金担当大臣、田名部匡代衆議院議員が出席した。

 一行はまず、八食センター(市場)を視察し、市場の方々から生活の厳しい現状を聞いた。その後、八戸市内で街頭演説会を行い、原油高騰、年金、後期高齢者医療制度、農林漁業再生、地方再生、政権交代などの問題を取り上げた。

 公聴会に先立ってネクスト担当大臣との意見交換会が開催され、八戸魚市場職員、ぶどう園経営者、農産物生産組合長、社会福祉法人理事長、農業従事者ら、会場からの提起として、年金プラン、漁獲問題が出された。また、青森はタバコ栽培が多いが、タバコが1000円になると経営が大変厳しいものになると思われるので、代替策として、「大豆づくりを奨励してほしい」「米の消費を増やす必要がある」との指摘があった。

 さらに、自給率を上げることの厳しさ、農業後継者問題、介護従事者の問題などが訴えられ、これらの意見に対し各大臣から民主党の対策が説明された。

 意見交換会に引き続き、公聴会が行われ、300人近い参加者が会場を埋め尽くす中、挨拶に立った直嶋政策調査会長は、まず24日に発生した地震の被災者へのお見舞いを伝えた。

 その後、「昨年の参議院選挙では『政治とは生活第一』を掲げて勝負をさせていただいた。そのことを検証するうえでも国民の皆さんのもとに出向いて皆さんの声を聞き、反映させるのが政治の役割」と八戸で地域NCを開催する意義を説明。「次の総選挙では衆議院で多数を取らせていただき、『国民の生活が第一』の政策を実現したい」と、政権交代に向け、国民の期待に応えるべく政策立案に力を注ぐ決意を表明した。

 参加者からは、年金、医療など社会保障、原油高騰、農林漁業などについて多くの意見が出された。また、「民主党には、ムダ遣いのない、国民のための国民による政治を作って欲しい」「今が政権交代のチャンスなので、国民全体のことを考えた政権を確立して欲しい」などの要望が出された。

 これらの意見に対し、直嶋政調会長はじめ各大臣からは、民主党は税の無駄をなくす方針をとっていること、後期高齢者医療制度廃止法案を提出していることなどを説明。原油高騰対策など国民が求める政策を提示していることなどを語るとともに、漁業・漁村に対する政策、農業問題については、戸別所得補償政策、米粉振興策などを打ち出していることを明らかにした。

 直嶋政調会長は、「我々が通常国会で取り上げた、原油高騰、医療、介護、漁業問題について国民の皆さんが心配していたことが改めて確認できた。国民の間に政権交代を含め、民主党への期待が大きく定着していることがわかり大変有意義な公聴会であった」と締めくくった。

 民主党青森県第3区総支部長の田名部議員からは、「最近街頭演説や会合において、政権交代の必要性、民主党に政権をまかせたいなどの声が増え、応援の実感がある」と挨拶。そうした声に応えていく考えを改めて強調した。
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