民主党の国会対策委員会役員・筆頭理事合同会議が24日昼、国会内で開催され、各委員会からの報告を受け協議を行った。
冒頭、渡部恒三国対委員長が挨拶に立ち、各委員会での奮闘により「野党ペースで進んでいる」後半国会で、「政府提案の法案が30本前後残っている」ことを指摘。自身は18年前に与党の国対委員長だったが、「今、与党の国対委員長だったら、気が狂わんばかりだっただろう」と述べて、出席議員の笑いを誘った。
また渡部国対委員長は、法務委員会において与党による強行採決を阻止したことについて、関係議員の健闘を讃えた上で、河野衆院議長が、十分に与野党で話し合いするよう求めたことを改めて報告。「いつまでとか、何日とか、期限の話はなかった」とし、これから十分に話し合いをして、努力を進めていただきたいと述べた。
教育基本法の問題についても渡部国対委員長は改めて取り上げ、民主党は「ただ何でも反対ということではない」とし、「われわれも、今の教育がこのままでいいとは思っていない」と指摘した上で、民主党の日本国教育基本法案が、昨日国会に提出されたことも報告した。そして、「政府の案よりも、遙かに民主党の案の方が分かりやすくてよろしいと、大きな評価を受けている」とし、「21世紀の立派な人づくりのための教育が、どんなに大事かということを議論する」ことの重要性を改めて強調した。そして渡部国対委員長は、「継続審議にし、二国会でも三国会でもやる」との決意を力を込めて語った。
社会保険事務所の不当な納付免除問題にも触れた渡部国対委員長は、国会情勢全般について最後に改めて触れ、「後半は皆さんのご努力のおかげで、完全に野党ペースで、しかも国民の皆さんの声を国会に反映するためにがんばっておられる」とし、「残された期間、皆さん方それぞれの委員会で、国民の声を代表してしっかりがんばっていただくようにお願いする」と要請して挨拶を締めくくった。
この後、会議は荒井聰国対委員長代理の司会の下で進められ、中川正春議院運営委員会筆頭理事の報告に続いて、各委員会の筆頭理事らが、それぞれの委員会の審議状況などについて報告し、協議を行った。
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