鳩山由紀夫幹事長は2日夕、大阪市内でいなみ哲男大阪府第5区総支部長が主催する「『いなみ哲男』を励ます集い」で挨拶に立ち、財務省主導の政治から政権交代で「国民の生活が第一」の政治を実現するため、いなみ哲男総支部長とともに民主党への大きな支援を求めた。
はじめに鳩山幹事長は、酷暑にも拘わらず、参加した約900人の支持者に感謝の意を述べ、昨日の福田内閣の改造について言及。「増税布石内閣」と称し、「財政再建には、とにかく消費税を上げるという意欲を強く持っている大臣が多く名を連ねた」との所感を表した。そして、「この布陣で仮に自民党が総選挙で勝利すれば間違いなく増税路線となる」と断言。このことを国民の皆さんがどう評価するかが福田改造内閣の評価になるとの認識を示した。
それらを踏まえ、鳩山幹事長は、民主党はまず税金のムダ遣いを徹底的になくすことを強く主張。増税は最後の手段と位置づけ、「国民の生活が第一」の民主党と「官僚主導の増税路線」の自民党と対立軸が明確になったと述べ、「我々は官僚主導の政治から国民が主役の政治に転換していくために、いなみ哲男総支部長とともに戦っていく」と語った。
また福田首相が今回の内閣改造について、「国民の目線に沿った内閣改造である」と語ったことに対して鳩山幹事長は、「国民の目線に沿うならば、できるだけ早い時期に解散・総選挙を行い、国民の声に合うような内閣、政治を作る事であり、国民の信を問うべき」との考えを示した。
続いて鳩山幹事長は、千葉県のある市立病院が新臨床研修制度の導入で医者不足に陥り、同病院が同年9月で閉鎖する事態になった例を説明。間違った小泉地方分権改革、財政再建のためには社会保障費までも容赦なく削る財務省主導の政治がこの実態を生み出していると指摘した。
そして鳩山幹事長は、「社会保障は聖域である。命を削るような政治をやってはいけない。このような発想が後期高齢者医療制度にも繋がっている」と厳しく批判。
その上で鳩山幹事長は、「皆さんとともに政権交代を実現し、政治を変えるには何としても、思いやりを政治の信条にするいなみ哲男総支部長の小選挙区での勝利を皆さんの力で実現させて頂きたい」と強く訴え、挨拶を締め括った。
続いて行われた集いの中でいなみ総支部長が登壇し、集まった多くの支援者に謝意を示した。
いなみ総支部長はまた、小泉改革が引き起こした地方の衰退やずさんな社会保障制度を正すには、政権交代によって政治の構造を変えなければならないと強く訴え、その国民の大きな声が参院選での民主党の勝利に繋がったと述べた。そして本当の政権交代を実現するためには、次の総選挙において小選挙区で勝利し、官僚主導の政治から国民の暮らしを良くする政治を実現すると決意を表すとともに、今以上の大きな支援を求めて挨拶を締め括った。
|