『次の内閣』国土交通部門の公共事業検討小委員会は7日、揖斐川上流の徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水を長良川と木曽川に流す木曽川水系連絡導水路事業のルート予定地を視察した。
視察には、『次の内閣』ネクスト国交大臣の長浜博行参議院議員、小委員会座長代理の近藤昭一衆議院議員、小委員会事務局長の逢坂誠二衆議院議員、愛知県連政調会長の古本伸一郎衆議院議員、小委員会事務局次長の大河原雅子参議院議員、岐阜県と愛知県の自治体議員らが参加した。
一行は国交省担当者から事業概要の説明を受けた後、取水口が作られる揖斐川町の西平ダムから、根尾川の下を導水路がくぐる地点や長良川への放流地点である岐阜市内の長良川鵜飼い御漁場付近など、およそ40キロのルートに沿って視察した。
視察後、計画に反対する住民団体のメンバーらと岐阜市内で意見交換。住民からは「公共事業で本当に優先すべきものは何か、ゼロベースで順位をつけるべきだ」「長良川の生態系が破壊される」「情報公開の徹底に力添えを」などと意見や要望が出された。木曽川水系連絡導水路は2015年度に完成予定で、総事業費は約890億円、徳山ダム(揖斐川)の水を地下トンネルを通して長良川と木曽川に流し、愛知県や名古屋市の水道水・工業用水などとして使うことなどを目的としている。
視察を終えた逢坂議員は「積極的につくる理由は感じられない。メリットがあるとしても、福祉、医療など政策全体の中で優先度がどうなるか」とした上で「賛成派の声や地元での経緯なども踏まえて方向性を見いだしていく」と話した。また近藤議員は「財政が厳しい中、費用対効果で導水路の必要性を判断すべきだ。党としての方向性を1〜2カ月後には示したい」と語った。
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