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鳩山由紀夫幹事長は９日、街頭演説後に宇都宮市内で会見し、臨時国会召集時期、中国製冷凍ギョーザ事件などについて記者団の質問に答えた。
はじめに、栃木来県の目的を問われ、衆議院小選挙区で勝利をしうる栃木県第１区、第５区の２人の候補予定者の政治活動の応援であると説明。それぞれ医師、銀行員であったとキャリアを紹介、日本の政治で一番に変えなければならない社会保障と金融、財務に精通した即戦力であるとの認識を示した。
栃木県知事選挙については与党との相乗りはしないとの基本方針を明示。県民に対して選択肢をつくる必要性を主張、ふさわしい候補者の擁立に向けて努力しているところであると述べた。また、候補者が決定していない衆議院選挙第３区については、小選挙区で勝てる候補者を県連と本部で調整中であるとした。
様々な思惑の中で臨時国会の召集時期を決めかねている政府・与党については、自民党は公明党の力がなければ政権運営も、次期総選挙も戦えない状況であると指摘。元々福田首相は召集時期を今月末としていたことを指し、「召集時期ひとつをとっても福田政権の末期症状が見られる」と分析した。そのうえで、臨時国会、通常国会を問わず、国会は審議を通じて民主党の立場を国民の皆さんに理解してもらえるチャンスであると明言。「臨時国会の召集は早ければ早いほうがいい。明日にでも国会を開ける環境が望ましい」と述べた。
中国製冷凍ギョーザ事件については、中国政府からの要請により国民への情報公開が遅れたとする政府の答弁を疑問視。「言ってほしくないのなら日本政府にも言わないのではないか」と述べ、「胡錦濤国家主席との会談を見ても奥歯にものが挟まったような物言い」との所感を語った。さらに、状況から見て「中国側が起こした事件である」と判断して怒りを表明するべきであるにも係らず、そのような明言がないと指摘、政府に対して事実を国民に明かすよう官邸に申入れに行く意向を明かした。
景気対策に関する麻生幹事長の発言に対しては、詳細を確認していないと前置きしたうえで、「あらゆる角度から早急な手立てが必要」と主張。物価高対策については「大規模な対策を打つべき」として、冷え込んだ経済を立て直すためには多少の財政支出が伴うものでも行うべきとの考えを述べた。
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