民主党は11日午後、党「沖縄ビジョン2008」のシンポジウムを沖縄県那覇市で開催した。党本部からは、鳩山由紀夫幹事長をはじめ、沖縄ビジョンPT座長の武正公一衆議院議員、同主査の渡辺周衆議院議員及び藤本祐司参議院議員が出席した。沖縄県連からは、代表の喜納昌吉参議院議員、同副代表の玉城デニー沖縄県第3区総支部長及び瑞慶覧長敏同4区総支部長、同幹事長の新垣県議など多くの関係者が出席した。
シンポジウムでは、沖縄県連の党員・サポーターを含め120名を超える一般参加者との間で活発な議論が行われた。
党「沖縄ビジョン」は、民主党が政権交代後に実現を目指す沖縄政策を集約したもので、1999年7月に最初の沖縄政策を打ち出してから概ね3年ごとに内容をリニューアルしながら策定してきたもの。2008年版は今年7月8日の『次の内閣』で決定したもので、今回、沖縄県の皆さんに広く知っていただこうと現地での公開シンポジウム開催となった。
会議は上里直司沖縄県議の司会ではじまり、まず鳩山幹事長から、「今年6月の県議選での党躍進の御礼と次期総選挙での政権交代実現への意気込み」が述べられ、「党沖縄ビジョンは民主党が政権を取ればぜひ実現させたい政策であり、これをみて党への信頼を深めていただきたい」との挨拶がなされた。その後、喜納県連代表より地元主催者としての挨拶があり、シンポジウムに移った。
シンポジウムは、武正座長より、今回のビジョン改訂のポイントを総括的に説明された後、渡辺主査から外交・安保政策のポイント説明、さらに藤本主査からは、経済産業・観光政策部分の概要説明がなされた。その後、一般参加者も含めた意見交換を行い、憲法問題をはじめ、米軍基地や日米地位協定改定の問題、また離島振興策のあり方や新型路面電車(LRT)についての考え方、さらには雇用問題などを巡り様々な議論が交わされた。
最後に、喜納県連代表より、民主党では現地沖縄県民の皆さんの意見・提言を今後も積極的に受けながら、ぜひ政権交代を実現して、沖縄ビジョンを具体化できるよう取り組んでいくとの集約がなされ、シンポジウムは終了した。
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