小沢一郎代表は22日夕、大阪市内で開かれた、はぎはら仁・大阪第2区総支部主催の集会に出席。会場を埋め尽くした約600人の聴衆を前に、「国民自身が政治をつくっていくものである」と訴え、国民の皆さんのためになる政治家を国民の手で生み出してほしいと求めた。
挨拶の冒頭、小沢代表は自公政権について、日本を格差の大きい、ゆがんだ国に導こうとしていると指摘。同時に、そのなかで、日本経済もどんどん不景気になっているとの見方を示した。あわせて、国民生活は税金や社会保険料など、負担ばかりが増大していると分析した。
「そういうなかで、国民のみなさんは、現在の政治に対して、非常に大きな不信感・不満をもっている」と語った小沢代表は、不満と同時に、「何とか日本の政治を変えなければならないという思いでいると思う」とも指摘した。
しかし、そうした国民のみなさんの思いがあっても、その思いに頼った、風だのみでは総選挙では当選できないとの認識を示し、「衆議院の総選挙はそんな生易しいものではない」と語気を強めて指摘。半世紀以上続いた権力を背景に、まさに死に物狂いになってくる自民党を前にしては、民主党は「政治の質」「生活の質」を高めると同時に、日常選挙活動においては自民党に量的にも負けないようにしなければ、勝利できないと断じた。
先の参院選で民主党が勝利し、与野党逆転をなし得たことで、長期政権下で続いてきた政治のウミが国民のみなさんの前にさらされたことにも言及。また、悪化する景気も現政権下ではとどめようもないと分析した。
そのうえで小沢代表は、「国民のみなさんの期待を担って、政権を奪取する。総選挙は『政治は生活である』との私たちの思いを現実の政治で実行していくための機会としなければならない」と訴え、民主党を励まし、鍛えてほしいと求めると、会場は大きな拍手に包まれた。
はぎはら総支部長は、「皆さんのおかげさまで今の自分がいる」とまず謝意を表明。そのうえで、日ごろの政治活動においては生活の窮状を訴え、子どもの安全が脅かされることへの不安や若者の将来不安など、窮状を訴える声を相次いで耳にすると説明。
「経済の活性化も含め、日本人が元気になり、安心と安全を取り戻すための政治を行っていかなければならない」と述べるとともに、自浄能力を失っている自公政権ではそれを実現できないと指摘。「国民のみなさんに残された選択肢は政権交代しかない」と力説して、いっそうの民主党への支持を求めた。
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