トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2008/08/30
鳩山幹事長、奈良政治スクールで真の民主主義政治について熱弁をふるう
記事を印刷する





 鳩山由紀夫幹事長は30日午後、奈良市内で奈良県連が主催する、「奈良政治スクール」に出席し、約200人の参加者に対して民主主義のあるべき姿や政権交代の具体的構想、国民のための政治について1時間半にわたって熱く語った。

 冒頭、政治スクール校長である馬淵澄夫衆議院議員が挨拶を行い、「現在の原油高をはじめとする物価高に多くの方々が生活苦を訴えている現状に対し、政府・与党は年金や社会保障を含め何ら策を講じず、将来の不安を生みだしている」と述べるとともに、「今この国の政治に不安や不満を持つ方々の思いを受け止め、政治を変えるために行動に起こさなければならない。その一歩をこの政治スクールから始めたい」と政治スクール設立の思いを語った。

 次に鳩山幹事長が登壇し、「寛容の精神を持ってお互いの人格を尊重しながら家族的な友愛国家を作りたい」と祖父である鳩山一郎氏が国家ビジョンを示した際の言葉に触れ、「その考えの下に真の自由が生まれる。自由とは己の良心に従って行動する、そのような国家が民主主義だと考える」と語った。

 さらに鳩山幹事長は、「民主主義というのは友愛精神がなければ成り立たない。互いに意見が違っても相手の人格も尊重しあうこと、認めることが真の民主主義であり、民主党の精神はそこに見出したい」と述べた。

 その中で鳩山幹事長は、自立と共生を結びつけることが友愛の精神に繋がるとの考えを示した上で、現在の日本は米国や官僚に依存し、政治家が自立していない国家であると指摘。そして鳩山幹事長は、福田首相が所信表明演説の際に、「自立と共生」という言葉を引用したことについて触れ、「本当に言葉の意味を分かって使ったのか。アクセサリーのように言葉が使われている」と切り捨てた。

 その典型的な例として、年齢で差別し、人間の尊厳を傷つける後期高齢者医療制度を挙げ、「そのような政権は早く終止符を打ち、変えなければならない。今こそ民主党が政権を取って、自立と共生を実現させたい」と民主主義の国家像を示した。

続いて鳩山幹事長は二大政党政治のあり方について、東西冷戦が終わり、ベルリンの壁が崩れた後に、日本においても保守・革新といったイデオロギー政治が終わり、自民党の政治も終わりを告げたと解説。さらに官僚主導政治についても、「官僚は机上で仕事をするのみで国民の声が届かない政治になってしまっている。その官僚の手のひらで自民党議員は扱われている。また官僚は保身のため、天下りの構造を死守することに汲々としている」と語り、この政治構造を変えない限りは新しい政治は生まれないとの認識の下、政治に緊張感をもたらすためにも、国民の意思によって政権交代が行われる二大政党政治が必要と説いた。

 それらを踏まえ最後に鳩山幹事長は、年金問題、社会保障制度や医師不足の問題、道路特定財源の暫定税率の廃止、税金のムダづかいなど国民生活に直結する問題を臨時国会でしっかりと問い質していく決意を表明し、挨拶を締めくくった。

 なお、挨拶の後、参加者から代表選挙、離党問題、地方分権制度や夫婦別姓、外国人参政権などについて鳩山幹事長に多数の質問が寄せられ、活発な意見交換が行われた。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.